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2話

僕の名前は汐田夏樹。山城高校に通う高校2年生だ。俺は時間の流れがゆっくりと感じる川根町という田舎で人生の17年間過ごしてきた。この田舎町は見渡す限り民家と田んぼと山しかない。


視界のほとんどが緑で埋まっている。青々とした草木や田畑が、のどかな田舎の風景を彩っていた。


この町には人工物などはほとんど存在しない。あるとするなら、民家ぐらいだろうか。他は自然に囲まれている。町随一の近代化と言えば、農作業で使うトラクターだろうか。


この画期的な機械なおかけで、農作業が楽になったと町のじいちゃん、ばちゃんがよく言っていた。農作業を手伝う時に、昔は違って全て手作業で一つ一つの作業が現代より数十倍大変だったのど、耳にタコができるほど聞かされた。


俺は日々を湯水のように流れていくように捨てていた。日々が過ぎていくうちに、太陽はじわじわと僕の体温をあげっていった。


この地域は夜になると、静まり返った街を月明かりがそっと包み込んでいる。家に引き篭もる前は家の庭や学校の帰り道から星空を眺めるのが僕の趣味であった。


町には工場やビル、商業施設が存在しない。そのため、人工的な明かりが少ない。太陽が自分の住処に帰った後は、星たちが自分たちの住処から出てきて、夜空を煌めき暗闇の空に飾られているようだった。その空は無数の宝石が散りばめていたかのように美しかった。


俺は君とこの宝石たちを眺め、名前をつけていつかこれ以上の輝きを君の薬指に納めてやりたかった。そんなことを考えてももう遅い。もう君は僕の前に現れることはないのだかだ。


この町には若い人が少ない。一時期田舎ブームで若い大人たちがこの町にやって方が、若い人は圧倒的に少ない。

この町では都会のような高層ビルや、ショッピングモールやオシャレなカフェ、若者がこぞって巡る古着屋なんて存在しない。この町から出て行く人はいるが、入ってくる人や戻ってくる人は滅にいない。もし、町に新しい人がきたらまち中で噂になる程だ。


この町は田舎ならではのコミュニティの結びつきが強い。そのため、大体この地域の人は顔見知りである。また、鍵をかける意味なんてこの地域には存在しない。


まず、盗まれるほどの物がないということ。もし、盗んでもこの閉まりきった場所では犯人の特定なんて一瞬できてしまう。


この田舎特有の空気が同級生たちは嫌いだと口を揃えて言う。この土地は都会から遥か遠く、隔絶されている。

流行なんて、年単位で遅れたものがはやっている。少し前にこの地域でブームがきていたタピオカミルクティーは東京では2年ぐらい前に流行ったものだと友達から聞いた。


俺は当時はその事実を受け入れることができなかった。

この田舎で中高生が遊ぶ場所と行ったら、山や川といった自然の中にしかない。


都会に出るためには、車で1時間移動しなければならない。この地域の田舎要素をあげたらきりがない。

そのため、今を生きる若者たちには息苦しさを感じる要素がてんこもりだ。だから、この閉鎖的な空間から抜け出したくてたまらないのだろう。


ここに住む若者たちはまるで鳥籠の中に閉じ込められて、自由を失った鳥のように自由を欲していた。



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