優しさの種
昔、大好きな爺ちゃんが言ってた
心の隅っこにに優しさの種を蒔いてみろと
嬉しい時、感動した時、悔しい時、悲しい時、辛い時に流した涙で種に水分を与え、大事に大事に育ててみろと
優しさの種が芽を出し、グングンと成長し、やがて大きな大木になった時にお前は誰よりも強さと優しさを兼ね備えた立派な男になると
尊敬する爺ちゃんが亡くなった時に流した涙も優しさの種の養分にちゃんとなったのかな
もうすぐ俺は父親になる
産まれてくる子供がいつか物心ついた時、爺ちゃんの思い出話と優しさの種について語って聞かせる日が来るだろう
爺ちゃん、曾孫を抱かせてやれなくてごめんな