インタビュー(神在月乃)
如月魔法学校の報道部による生徒会メンバーへの簡単なインタビューです。
時系列は訓練開始前辺りです。
今回は神在月乃です。
――お名前をお願いします。
神在月乃ですわ。
――学年と性別をお願いします。
中学一年生、女性ですわ。
――誕生日をお願いします。
十月三十一日ですわ。
――生徒会メンバーの印象を教えてください。
そうですわね。睦月野さんは幼いながらにしっかりしたところはありますが、やはり年齢相応なところもあって、少しばかり強がりなようにも見受けられますわ。
卯月谷君は少し表情に暗さが目立ちますわね。協調性といった面でもあまりないようにも思いますわ。
白縫さんは少しばかりご自身のお兄様に頼り過ぎな気はしますね。一人でいらっしゃると不安げな表情をする事が多いですもの。
佐々山君は妹の白縫さんが大切なんでしょうけど、過保護すぎる気がしますわ。これからを考えるともう少し、距離と保つべきな気もしますが、他人である私が口出しするべきではないのでしょうね。
霜月君は、正直同学年である事が恥ずかしくなるほど落ち着きがないように思いますし、言葉遣いの荒さも如何なものかと思いますわ。
長月先輩は真面目と言えば真面目ですけど、自分のやるべき範囲を明確に分けて、それ以上の事には手を出さない印象がありますわ。
師走田先輩も真面目ではありますが、生徒会業務への積極性はあまり見られないような気がしますわ。それよりは勉学や部活動を中心に行動しているような気がしますわ。
水無月先輩は落ち着いた女性といった印象がありますわ。少し憧れます。
西雲先輩はすっごく素敵な方ですわ。学年主席という成績を保ちながら、生徒会の活動も精力的にされていますし、とても優しく、私にも気遣ってくださいますし、語りだしたら止まらなくなりそうなくらい素敵ですわ。
会長は……見目は麗しいですわね。けれど、もう少し会長としての責務があるのではないかと思う事が多々ありますわ。これ以上話すと悪態をつきそうですので、止めさせていただきます。
――副会長の事がお好きなんですね。
す……。そ、それはその、先輩としてはとても尊敬できる方ですし、素敵な方だとは思いますわ。そんな方を私などが、その好きなどと言うのはおこがましいと言うか、なんと言うか……。
――(咳払い)では、次に一緒に仕事をしたい人としたくない人を理由と共にお願いします。
一緒に仕事したいのは断然、副会長の西雲先輩ですわ。頼もしいですし、優しいですし、一緒に居られるだけで幸せですもの。
一緒に仕事したくないのは会長ですわね。仕事になりませんもの。
――最後に今後の目標等があればお聞かせください。
目標、ですか……。そうですわね。私はこの学校は小学生の時に転入してきましたが、生徒会所属は今年からの為、不慣れな事が多く、足を引っ張ってしまっている事が多いと思います。なので、少しでもお役に立てるように日々精進してまいりたいと思っておりますわ。
――そうなんですね。本日はありがとうございました。
いえ。最後は目標とは少し違ったかもしれませんわね。お時間取ってくださってありがとうございます。