冬の景観
掲載日:2020/04/26
そこに在ったかのように舞う雪を見て私は一人佇む
吸う空気はまるで水に溺れるように冷たく、肺を刺す
歩く人は皆、何処に行くのかも分からづ
只々、鬱々とその先に足を進める
シャク シャク ギュムギュ
シャク シャク ギュムギュ
聞き飽きた行進の音が
煙を吹かす私を急かす
火を消し行進の仲間になる
シャク シャク ギュムギュ
シャク シャク ギュムギュ
歩く行進の音と下を向く私は
此の景観の一部となるのだ
嗚呼 冷たい空気が肺を刺す
冬など早く過ぎてしまえ




