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看護学生の病院実習

『まゆちゃん、そろそろお部屋に戻ろうか?』


まゆちゃんの担当の看護師さんが声をかける。


『あっ、みぃちゃんだぁ』


まゆちゃんは、看護師さんに気付き嬉しそうに言葉が返ってくる。


『お外を見ていたの?』


看護師さんが、まゆちゃんに話しかけるとまゆちゃんは


『うん。キラキラしてるんだよ』


まゆちゃんは、瞳を輝かせて看護師さんに話します。看護師さんもまゆちゃんの横に立ち一緒に窓から外を眺めます。


窓から見える景色は、中庭に設置してある噴水の水が太陽の光に照らされ七色にキラキラしている。


まゆちゃんは、この大きな窓から見える中庭の噴水が大好きで、いつまでも眺めています。


『まゆちゃん、今日はお部屋で楽しいことが待っているわよ』


看護師さんは、まゆちゃんと手を繋いで病室に戻ると、看護師さんと違うナース服を着た看護師さんがひとり。


『まゆちゃん、お帰り。今日はね、まゆちゃんに紹介したい人を連れてきたのよ』


と病室で待っていた看護師さんが話しかけると、まゆちゃんは瞳をキラキラさせて


『なあに?』


『このお姉さんは、看護師になるためのお勉強をしているのよ。まゆちゃん仲良くしてあげてね』


と話して看護学生をまゆちゃんの前へ促す。


『まゆちゃん、こんにちは。看護師さんになる勉強している、菜須よつ葉です。仲良くしてください』


挨拶をした。まゆちゃんが


『よつ葉ちゃん、キラキラみせてあげる』


と、大きな窓から見える景色を看護学生にも見せようとしてくれます。


折角、病室に戻ってきたのにまた連れ出しても、まゆちゃんの身体も心配なので隣にいた看護師に確認をする。


看護師さんは看護記録を確認する。まゆちゃんの気持ちも汲んで決断をする


『10分ね。そしたら病室に戻っていらっしゃい』


と許可を下さった。ここでダメと言うのは簡単かもしれないが、まゆちゃんの思いやりも考えての総合的な判断に現役看護師の凄さを学んだ。



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