2/2
二面相 閏年
僕はその話を監獄にいるタンテイから聞いた
じつにオーソドックス
それゆえに気付かない
彼のもう一人の人格
じつにオードブル
彼は自分でその財閥が夏だけその孤島で過ごすことを知ると
自ら脅迫状を出した
そして、執事に協力させて自分を呼び寄せさせ
彼を殺害、その後は、警護すると言いながら次々に犯行を成功させ
ついに、彼一人島で生き残ってしまった
数日後、近くの島から警察が船で上陸し
そこで血まみれの彼を捕らえた
これが実に、、、実に、全貌であった。
彼が計画的に二重人格を装ったのかは分からない