2/3
1話
私は、祭野ふわりです。
今、展覧会に出す作品を書いています。
テーマは空です。
これで良い、かな?
「ふわり~、絵の方順調?」
私は首を縦に動かしました。
そして、私はそこにあるよと、指をさしました。
私は理由があって声が出ません。
今は、医者から声帯に負担がかかると説明されています。
「すごいじゃないの!!また今年も賞が取れちゃうんじゃない?」
それは、どうかな?
今までも、運が良かっただけだと思う。
いつまでも賞が取れるとは思っていないよ。
ただ、絵が好きだから書いてるだけの自己満足だから。
彼女は私が何を考えているのかわかっているのか
「ふわりなら大丈夫だって」
と、そう言いました。