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散歩


「なんでぇ、セイも見廻りに行くってか?」




浅葱色の羽織。

その色の。

眩しさに負けない。

色男。

原田左之助。


今日の。

私の気分は。

町の見学。


なので。

見廻りに行く。

左之達に。

ついて行く事にした。


ちょっと。

距離をとって。

見廻りを。

観察するのも。

なかなか。

面白い。






うん……

予想はしてたけどね。


なぜか。

女性の花道が。

出来ている。

左之達。


京女は。

上品で。

慎ましやか。

て、言う割に。

積極的なのが。

多いじゃない。


左之でこれなら。

土方さんは……


いやああぁっ!?

ダメええぇっ!!


土方さんは。

私のおおぉ!!


思わず。

悶えていたら。

左之達が。

かなり進んでしまっていた。


追いかけようとしたら。

気になる人を。

見つけた。


コッソリと。

近づいて。

その人を。

見上げる。


不思議な。

目の色で。

左之達を見てる。


感謝も。

恐怖も。

敵意も。

畏怖も。

感じられない。

純粋に。

観察する目。


腰に。

刀を差してる。

人種にしては。

新撰組を。

見る目が。

珍しい。




「猫?」




不意に。

その目が。

私に向いて。

びっくりして。

固まった。


じぃー、と。

見下ろす彼。

見上げる私。

なんか。

困った……




「何?」




ふわっと。

笑みを浮かべて。

手を。

伸ばして来た。


不覚にも。

見とれてしまったっ


伸びて来た手が。

一度。

私の頭を。

優しく。

撫でたところで。




「吉田くん、先生がお待ちですよ?」




控え目な。

男の声がして。




「残念、せっかく可愛い子に出会ったのに」




悪戯っぽく。

笑う瞳を向け。

私の首を。

一つ撫でると。

立ち去ってしまった……


ふ、不覚っ!


ちょっと。

見とれてしまった。

ちょっと。

ときめいて。

しまった…… かも……?


ぎゃああぁあぁぁっ!?


土方さんっ

ごめんなさいぃぃっ!!


ちょっと。

血迷っただけです!


私は。

土方さんだけ! が。

大好き!!


ホントだよ?




.

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