第8話〜紫金国の現状把握〜
さて、久々に行使した時空間魔力で紫金国に転移した影響でちょっとへたりこむ、時空間魔力使うたびに寿命削れてんじゃね?ってくらい疲労感がくる。
「よっ···こらっ、せっと」
路地裏で壁に背もたれ座る、しばらく動けなくなるのホントに困る、そして地面に直に座ってる事で感じ取れる事、耳に入ってくる音を聞き鼻に入ってくる臭いを嗅ぐ。
ドカドカという靴なり、紫金国中枢に向かって浴びせられている罵詈雑言、そして金属同士が擦れる音、鼻を突く血の臭いがないのは僥倖だ、おそらくまだ死者は出ていない···が、時間の問題だろうな、死者が出たらそれこそ両方とも止まれなくなる。
「さて、ポーターである俺に出来る事は···」
武力を持って喧嘩両成敗的に両方とも叩くのは無しだ、多分若い時分ならやってたがもうアラサーだしな
「【アイテムボックス検索】【指定治癒ポーション】」
そう唱えると頭に浮かび上がる指定された治癒ポーションの数、その在庫およそ1万
「1万もあれば怪我人の救護には足りるか?下手したら過剰か?」
さて、無血で終わらせるにはどうすっかな···と、考えつつ回復してきた身体を起こし路地裏から顔を出す、喧騒の先に見えるのは武装した紫金国兵士と対峙するその他ギルドの面々、元々戦闘畑では無いような顔も見受けられたのでそれだけ抑圧が酷かったんだろう、装備の質は落ちてるが紫金国兵士の方もそれ程やる気がないのだろう、膠着状態だ
「双方、剣を引け!」
と、紫金国城の方から大喝が飛ぶ、現れたのは紫の髪の中性的な貴公子
「ポーターギルド及び商人ギルドの方々!ソナタ達の訴えは受理され即時公布となった!」
「暴利を貪っていた紫金国冒険者ギルド長ならびに汚職官僚共の首は翌日括られる!これよりは私、ユウ·パープルがギルド関連の総長となった!これより先は公平かつ公正なギルド運営を約束しよう!」
あら、あの小さくて乳母の後ろに隠れていたユウ君が立派になったもんだ、とりあえずシレッと路地裏から出て怪我人の治療に回ろうかな




