第5話〜紫金国への道中①中央国国境〜中紫宿場町〜
国境の関所を越え僅かに紫掛かった空を眺めつつ街道を歩く、このまま1日歩けば1つ目の宿場町、中紫宿場町に到着する見込みだ、ちなみに中央国から紫金国関所まで徒歩だと6日だが馬車を乗り継いでいくと1日で着く、まあ、ずーっと馬車に揺られ続けるので腰と尻を犠牲にし、着いた瞬間吐き気に襲われ吐瀉物を馬車停の近くの水道にぶちまける事になるが。
地理的に言えば中央国国境→中紫宿場町→中紫軍野営地→紫中馬車泊→紫金国関所→紫金国である、紫金国の関所は紫金国の特産品に発酵食品がある関係上1日は確実に泊まらないといけないのだ。
入国の際は変な菌が迂闊に繁殖すると紫金国の特産品が全滅なんて事になりかねないので関所で一泊し紫金国の常在菌をある程度身体に馴染ませてからいざ紫金国へとなり、出国の際は紫金国の常在菌をある程度除去する為にまた1日宿泊する事になりある程度除去出来たのを確認したら出国というキツイ制限があるのだ。
ちなみにこの世界、納豆が普通に流通している、流石に納豆を取り扱う工場は紫金国の中でも厳重に管理されているらしいが
「ん?」
ボヤーっと紫金国に関する事を考えていたらキノコが目に入った···普通に二足歩行してるが
「歩きキノコじゃん、こんな所で見かけるなんて珍しい」
歩きキノコ、所謂モンスターと呼ばれる種族なのだが定期的に周辺掃討される街道近くに現れるのは稀だ
襲いかかってくる素振りを見せたのでアイテムボックスから剣を取り出し頭から唐竹割りにした、歩きキノコに出会ったら縦に切れ、とはどのギルドの初期教育でも言われる事だ、ボフンと言う音と共に煙が上がり歩きキノコの居た場所にはキラリと光る魔石、この魔石、そのまま換金しても良し、魔力を流して素材に変更するのも可能な不思議物体だ、このサイズだと銅貨2枚くらいかな、ま、小遣いだな
空を見上げると日が傾き始めていた
「おっと、こりゃちょっと急ぐか」
足早にその場から歩き出し早足で歩くこの分なら暗くなる前に中紫宿場町につけそうだ
足早に歩く事1時間、中紫宿場町に辿り着く。
中紫宿場町、中央国と紫金国を繋ぐ道中にある第1の旅人の休憩所だ、無論宿場町なので宿泊も出来る。
さて、馴染みの宿屋にチェックインに向かうか




