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第4話〜紫金国へ出発〜

前日の夜、サヤカちゃんに通信端末で半年中央を空ける事を伝えたらサヤカちゃんから通信が来てサヤカちゃんが寝るまで話し相手をしていた、最後まで「護衛でついていこうか?」と言っていたが大丈夫大丈夫となだめすかして就寝した、んで早朝、日が昇るのと同じ時間に目を覚まし中央国を出発した。


通信端末等変な所で科学的なこの世界だが蒸気機関は発達していない為旅をするのは馬か馬車か徒歩だ、俺は余り人混みが得意では無いのでのんびり旅の出来る徒歩で行く事が多い、この中央国から紫金国まではおおよそ1週間の徒歩旅だ、中央国から南東に延びる街道を馬車や馬とすれ違いながら歩く、中央国の地理は辺り一面平野で戦争が起こると真っ先に戦場になりそうな土地だがそこは不思議世界、国境に沿って長大な城壁に囲まれているのだ、通称石化壁、方陣は赤火の魔力で描かれその上に茶土の魔力の籠った石材を乗せて行って作り上げたとか、これは言葉遊び的にも適しており、赤火(せきか)転じて堰火(せきか)、火を堰き止める、即ち戦火を堰き止める、そこから更に転じて石化(せきか)、国家を盤 【石化】し安寧を望むといった感じである、ちなみに石化まで行くと赤火より茶土の領域なので城壁は複属性になり難攻不落の大城壁と化している。

そんな大城壁をそろそろ越える


「ふぁ···あふ···っと、お兄さん関所を抜けるなら身分証を出してね」


欠伸を噛み殺しながら兵士が身分証を催促する


「はいはい、夜勤ご苦労さまです、これ身分証」


スッとポーターギルドのギルドカードを兵士に渡す


「確認しますね」


と言って兵士の懐から魔導具が取り出されギルドカードがスキャンされる


「はい、緑色点灯確認ヨシ、中央国のポーターギルドの物で間違いないね、紫金国へは荷運びかい?」


「ええ、茶土品を運んでほしいとギルド仲介で依頼を受けまして」


「茶土品っていうと石材とかか、まあ、あの国今キナ臭いからね、十分注意して運んで行きな」


「はい、ありがとうございます」


「良い旅を···は、ちょっと不適切か、注意して進みなー」


という言葉を背に受けながら関所を抜ける、そうして城壁を抜けると一気に紫金の魔力が強くなる、空がちょっとだけ紫に寄り木の背丈が中央国に比べて低くなり細くなるまだ国境付近でこれなので紫金の中枢、紫金国付近はソテツ科の木しか生えなくなる、ちなみになぜソテツ科の木は生えれるのかはこれも言葉遊びである、【祖鉄】(そてつ)で木の中では金の魔力に馴染むのだ、なんせ紫金国の特産品の中には金属化した木材、【祖鉄材】がある(ちなみにこの祖鉄材、木材なのか金属材なのかどちらに組みさせようかは永遠に議論の的になっている)、後この祖鉄材、金と木の双属性なので中央国を囲う大城壁の基礎になってたりするのだ。


空を見上げ紫掛かったのを確認し街道を進む、金の魔力が紫金国中枢付近へと向かって吹き込んでいるのを生暖かい風で感じる


「こりゃ、確かに一波乱有りそうだ」


中枢へ金の魔力が流れ込んでると言うことはその魔力を物質に変じてナニかを作っている証。


「さて、ここから1週間、着く頃には革命が終わって諸々の手続きが落ち着いてるのを願うかね」


そんな低確率な願いを口にしながら紫金国へと足を進めるのであった。

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