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第3話〜1日の余暇〜

さて、暇になってしまった、サヤカちゃんとこは多分今頃夢の中だしまだ夕方にもなってないので飲み屋も開いてない、さてさて何をしようか。


「お、レオさん」


「ん?」


「俺っす、イチカっす」


「お、イチカちゃん」


今話しかけてきたのはイチカちゃん、サヤカちゃんよりは年上の黒髪ロングの女の子、凄い女の子女の子してる格好なのに一人称は俺なちょっとチグハグな娘


「ポーターギルド帰りっすか?」


「そ、明日からまた荷運びなんだけど今日1日暇になっちゃってさ」


「明日からいつまで中央を空けるんすか?」


「ん〜、半年くらいかな大口の依頼だからね」


「あ〜、半年も空けるんすね、サヤカが拗ねますよ」


「まあ、サヤカちゃんには通信端末でまたメールでも送っとくさ、ところで俺に話しかけてきたのはどうしてだい?なにか困り事?」


「いえ、特に困ってる事は無いっすね1週間ぶりにレオさんを見かけたんで暇潰しの雑談っす」


「ほーん、ま、オジさんもちょうど暇になった所だしどうだい?、どっかカフェでお茶でも」


「レオさんの奢りなら行くっす」


「ハハッ、ちゃっかりしてら、ま、報酬も入ってるから構わんけどさ」


そう言ってイチカちゃんを伴って近くのカフェに向かう


「···」


「ん?どしたイチカちゃん」


「いえ、よく考えたらふたりっきりだからちょっと気恥ずかしくなっただけっす」


「ハハッ、ゴメンねこんなオジさんの相手させちゃってね」


「いや、見た目俺と同じくらいじゃないっすか、何歳なんすかレオさん」


「ん〜、アラサーとだけ言っとくよ詳細な年齢は内緒」


「むう、レオさんの秘密主義〜」


「職業柄仕方ないっての、ほらカフェに着いたぞ」


いらっしゃいませ〜という気の抜けた声を聞きながら入店したカフェの窓際の席に座る、対面にはイチカちゃんが座る


「こちらメニューになりまーす、お決まりになりましたら声をかけてくださーい」


と、気の抜けた声で接客するカフェの店員からメニューを受け取る


「ふむ、なかなかメニュー数が多いな」


「ん〜、俺は緑茶とレアチーズケーキにするっす」


「あれ?イチカちゃんコーヒーとか駄目だっけ?」


「いえ、飲めますけど今日は緑茶な気分なんす」


「なるほど、なら俺はコーヒーと···アップルパイかな」


「アップルパイに合わせるなら紅茶じゃないっすか?」


「あ〜、俺紅茶苦手なんだわ、あの薬っぽい感じが苦手」


「へ〜、意外」


「ほっとけ、っと、すいませ〜ん」


「はーい、お決まりですかー?」


「緑茶とレアチーズケーキ、それと、コーヒーとアップルパイ」


「はーい、注文確認しまーす、緑茶1つとレアチーズケーキ1つ、コーヒー1つとアップルパイ1つですねー、少々お待ちくださーい」


トテトテとカフェの店員が奥に引っ込んでいく


「レアチーズケーキを置いてるなんて珍しい、紫金品の中でも結構値段行くのにチーズ」


「あ、そうなんすか?別のにした方が良かったかな···」


「子供が金の心配するんじゃないよ、おとなしく奢られとけ」


「むう、俺も子供扱いっすか···これでもサヤカよりは年上なんすけどー」


「ハッハッハッ、サヤカちゃんもイチカちゃんも俺にとっちゃ子供よ子供」


ガシガシとイチカちゃんの頭を撫でる


「あー、セットが崩れるー」


と、棒読みで悲鳴をあげるイチカちゃん、顔はすんごい笑顔だが


「ハッハッハッ、相変わらず髪サラサラだなイチカちゃん」


「そりゃ、お手入れは1日も空けずにしてるっすからね〜、緑木国のヘアケア品を使ってるんで髪の艶とか手触りはサヤカにも負けないっすよー」


ちなみにサヤカちゃんの髪質はふんわりしっとりでイチカちゃんの髪質はサラサラツヤツヤである


「お待たせしましたー」


「お、来た来た」


それぞれの注文品がテーブルに並ぶ


「では、いただきますっと」


2人して手を合わせてコーヒーを口に運ぶ、うん、しっかりした苦味とほのかな酸味、そして鼻を抜けるカフェインの香り結構質が高いな


「ん、コーヒー美味いな」


「緑茶も美味しいっすよ、コーヒーって赤火国原産でしたっけ?」


「そうだな、赤火品の中の嗜好品の分類に入る、コーヒー豆の栽培から焙煎までやってる、中にはコーヒー豆は生で仕入れて店で焙煎するっていう所も有るって聞くな」


「へ〜、やっぱりポーターやってるからそこら辺の事情に詳しいっすね〜」


「まあな、そういやイチカちゃんは最近何処に行ってたんだ?」


「俺は紫金国に行商に行ってたっすね」


「お、紫金国、俺も今度の配送紫金国から行こうと思ってるんだ、最近キナ臭いじゃん」


「あ〜、確かに何か空気がピリピリしてたっすね、街の人に聴いたらいい加減冒険者ギルドとその他ギルドとの確執がヤバくなってるそうっす、ダンジョン最前線で冒険者への手当てが過保護レベルになってて他のギルドが割を食ってるのをよく思ってない団体がデモを起こしたそうなんすが···」


「が?」


「武力で鎮圧されたそうっす、そろそろ革命でも起きるんじゃないっすかね?」


「あ~···目に見える失策···」


「はい、超失策っす、俺が見た感じ後1週間後には革命が起きると見たっす」


「うえ、マジか」


「マジかってのは?」


「俺ちょうど1週間後に紫金国に着く感じで計算してたんだわ」


「あ〜···御愁傷様っす」


「むう、少しずらすか?でもなぁ···ポーターギルドには1週間後に着くって連絡してもらったんだよなぁ···」


「政変時のゴタゴタで遅れましたじゃダメなんすか?」


「政変時のゴタゴタだからこそしっかり配送しなきゃだしなぁ···まあ、死なない様に立ち回りますか」


「むう、ちゃんと半年後五体満足で帰ってきてくださいよ?」


「そこら辺は安心せい、そう言う立ち回りには慣れてるから···っと、いつの間にか食べ終わったし飲み終わったか」


「あ、ホントっすね、ついでに日もいい感じに傾いてるっす」


「お、ホントだ暇潰しついでに有力な情報ありがとなイチカちゃん」


「いえいえ、ポーターギルドと商人ギルドは切っても切れない縁ですから、気にしないで良いっすよ」


「んじゃ店を出ようか」


「はいっす」


ちなみに値段は銀貨5枚だった、質が良かったからもしやと思ったらやっぱりチョイとお高めのカフェだったようだ


「ごちそうさまっすレオさん」


「おうよ、家まで送るか?」


「いえ、大丈夫っす、まだ日が傾いてきたとはいえ明るいんでこのまままっすぐ帰るっす」


「あいよ、あ、そうだ」


「?」


帰ろうとしたイチカちゃんを呼び止めアイテムボックスを漁る


「あった、赤火国の香水、これあげるわ」


「香水っすか嗅いでみても?」


「いいぞ」


「では失礼して···」


慣れた手つきで香水を手の甲につけ香りを嗅ぐイチカちゃん


「ふむ、サンフラワー···ヒマワリの香りっすねこの香り好きっす」


「お、なら良かった」


「でもこれ高かったんじゃ?」


「いや、馴染みの店からの贈り物だよ、俺は香水の良し悪しはわからんから香水以外にしてくれって言ったのに···」


「?」


「お知り合いの女性にさしあげてくださいって押し切られた···」


「プフッ···相変わらず押しに弱いっすねレオさん」


「ほっとけ···と、これ以上話し込んだら完全に日が隠れるな、またなイチカちゃん」


「はい、気をつけて行ってください」

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