第1話〜レオ·アトラス異世界転生した事を思い出す〜
さて、何から話すべきか···いかんせん急に別世界の記憶とやらが頭に叩き込まれたせいでアラサーの俺も混乱している。どうせなら物心ついた時に記憶も戻ってくれれば良かったのにタイミングの悪い···
1つずつ整理していこう、俺の名前はレオ・アトラス、アトラスの姓は御先祖様が高名な錬金術師だったので当時の王から賜ったと、この世界の親から聞いた。ちなみに前世の名前はその部分がぽっかり抜けてるように思い出せない···と言うか個人を特定するパーソナルデータ的なのは全部ぽっかり抜け落ちてる前世が男だったのか女だったのか老衰したのか孤独死したのか自殺したのかすら判別がつかんときた。
俺の脳に叩き込まれたのは現代日本で習う基本的な事だ、それだけでも割とヘビーな衝撃だった、で、なんで今更現代日本の事を思い出したのかも皆目見当がつかん、神様に会ったわけでもなければゲームの世界に入り込んだ訳でもない、こう感覚的な話だが輪廻の輪から俺の魂だけポーンとこの世界に弾き飛ばされた様なそんな感じだ。
で、今の俺の職業は荷運び士 (ポーター)だ、家は代々錬金術師を輩出していた名門だったのだが次に家を継ぐべき俺が錬金術の素養ゼロと来たもんだからこの世界で15歳になった時に手切れ金と共に外の世界放り出されたもんだ、まあ、15まで育ててくれた恩はあるし親父からは超高圧的に「アトラスの姓を名乗るのは構わんが家にはもう居場所が無いと思え、まあ、死んだら流石に墓は作ってやる(意訳)」と言われたのでとりあえず死後の安寧に関しては気にしなくて良さそうだ。
でだ、家を放り出されたその日にとりあえず職業斡旋ギルドに登録しに行きそこでステータス開示された結果、荷運び士が適職と判断されその足でポーターギルドに向かいギルド証を手に入れコツコツ地道にやってく事10年余りようやく固定の客もついた段階の時に唐突に前世の記憶を叩き込まれた訳だ、うん、余計になんでこのタイミングなんだ、と文句も言いたくなる。まあ、やる事に支障は無いから別に良いんだが
うし、整理完了、今日も荷運び頑張りますか




