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昔々―『狼』
昔々――――。人間と『狼』とよばれる者達がいた。
『狼』は、見た目は人間と変わらないが、人並みはずれた身体能力と嗅覚、そして独特の能力を持っていた。人間達は、そんな『狼』を少しずつ恐れるようになった。そしていつからか
「アレは、凶暴だ。」
「恐ろしい、血に狂う殺人鬼だ。」
「見た目は人間でも、中身は化け物だ。」
――――――人間達は口々にそう言うようになった。しかし、無理はなかった。彼ら――――『狼』は、月がでるとその体から獣の耳とするどい爪と尾が現れるのだから・・・・。そして、満月ならば『狼』は一番その力を発揮する。
人間達は決めた。アレを、あの化け物をこの世から無くしてしまおう。『狼』は強い、だが人間のほうが数が多いからどうにか殺せるだろう。
そして―――――――・・・・
新しい物語です。最後までお付きあいくださると嬉しいです。これ以上、連載増やしてどうすんだってカンジですけど。(笑
この話は、けっこう恋愛系で進めていくつもりです。でも、たぶん次は登場人物紹介になると思います。