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水ノ神
今回はワダツミの視点からどうぞ
私の目の前でミズチは息を引き取ろうとしていた。
最後の心臓を取り込めと言われた言葉に従って己の心を制しながら私は心臓を引き抜いた。
その心臓を胸に当て吸収し、私は心に誓った。こいつだけは・・・セイリュウだけは絶対に殺すと。
体中の水を操作し、光と同じ速度で動いた。
相手の全身を爆発させる必要はない。要所を破壊して少しずつ着実にダメージを与える。
相手に隙が出来たら水の槍を相手の体の中から出現させる。
セイリュウの体が崩れ、動かなくなった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
私は発狂した。気が狂うほど。
もうミズチは生き返らない。二度と会うことは叶わない。
これからずっと一人で生きて行かなければならない。
悲しみで胸が張り裂けそうだ。
あたりが光に包まれた。
セイリュウの体が爆発したのは、体内の水を水蒸気に変えて、一気に膨張させたからです。
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