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『ゴミ』スキルだと思われている『虫使い(蜂)』が結構使えるんですけど!<異世界冒険食べ物学園ダークファンタジー(仮)>  作者: コヨコヨ
キララの誕生日公演会(ライブ) ~誕生日前なのにトラウマが再来する編~

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誕生日でも仕事はする

 午前六時に牛乳配達が終わり、子供達の朝食の時間がやってくる。午前六時一五分から四五分まで朝食。午前七時からの仕事に間に合うよう、最近は牧場で朝食をとるようになった。


 午前七時、朝礼開始。


「えー。皆さん、おはようございます」


 私は小さな台の上に立って従業員の皆に話かける。


「おはようございます!」×全員。


「今日も暑い一日になると思いますが、負けず仕事を頑張りましょう。では、ちょっとした運動を挟んでから仕事に入りたいと思います」


 私は音無しラジオ体操を行い、心を落ち着かせてから仕事の合図を出す。


「では、皆さん。職場についてください」


「はい!」×全員。


 朝五時頃に牛乳配達を行い、午前七時から本来の仕事があるとか、どこのブラック企業だよ、と思われるかもしれないが、皆は朝に強いのだ。


 どうも、夜更かしする子が全くいないため、午後九時には就寝してしまう。


 私は夜に勉強しているため、朝に起きるのが辛いが毎日勉強しないと知識が定着せず、すぐに忘れてしまう。だから毎日毎日、頭に情報を少しでも詰め込んでいるのだ。


 テレビや携帯電話(スマートフォン)、ゲーム機、マンガなどの娯楽はこの世界に無い。


 ド田舎の広い牧場と綺麗な景色、家、川、森、それ以外何も無いのだ。


 カラオケボックスやコンビニもなければ、バッティングセンターやゲームセンターもない。


 私はどれもこれも、アイドルの仕事でしか遊んでこなかった。友達と一緒に遊園地で遊んだりした経験はない。今思うと、ほんと仕事漬けの一生だったなと再確認する。


 でも、何もないお陰で勉強には集中できた。


 この世界の娯楽は本当に少ない。いったい何を娯楽にしているのか分からないくらいだ。


 私の娯楽は勉強することと魔法を使うこと、運動すること、あとちょっとしたおませなこと……はまだしていない。ベスパがいるとどうしてもね……。


 私は毎日健康に気を使った生活をしている。食事も調味料を使っていないので、カロリーが低い。なので、村には太っている人が殆どいないのだ。


 カイリさんいわく、貴族たちはぶくぶくと太っており、醜い姿をしている人が多いらしい。


 子息子女共に親に似るらしく、賢い親なら子も賢くなり、馬鹿な親なら子も馬鹿になる。話を聞く限り、とんでもなく遺伝子が強いようだ。


 午前七時から始まった仕事は正午まで続く。途中に休憩はあるものの、慣れていない者がすると必ずばててしまう。それくらい農場の仕事は大変なのだ。少し前まで子供達無しで仕事をしていたと思うと、あり得ない。そう私は思った。


「ふぅ……。ちょっと休憩。ベスパ、水を貰える」


「了解です」


 私はバートンの厩舎にいた。バートンたちのブラッシングをしていたのだ。


 お爺ちゃんがバートンの数を増やすかどうか考えているらしい。


 私はあまり関わらない方がいいかもしれないが、姉さんとレクーの遺伝子を他の強いバートンに掛け合わせればさぞ優秀なバートンが生まれるんだろうなと勝手に思っていた。


 レクーを種バートンとすれば強い子供がバンバン産まれるだろう。


 でも、お爺ちゃんは強いバートン同士を引き合わせようとしない。


 理由を聞くと、バートンも自分で決めた相手がいいだろうと言った。確かに強さは大事だが、元気な子が生まれてくるのが一番だとも言っていた。何ともカッコいい返しだ。お爺ちゃんはバートンの気持ちをちゃんとくみ取っている。


――レクーもいつかお父さんになる時が来るのかな。まだ生まれて一年も経っていないのに……。この世界の動物たちも成熟するのが早いな。


 私はレクーの大きな背中をブラッシングしながら、レクーの相手はどんな子になるか想像して楽しむ。


 午前の休憩が終わり、仕事を再開する。少しでも早く終わらせれば帰れる。


 残業はなるべく推奨せず、皆午後五時にきっちり帰ってらいたい。


 ライトの魔法だけでは牛乳の処理からパック詰めまで長い間行えない。だから私とビー達も仕事漬けだ。ベスパは牧場の上空で指令頭として毎日テキパキ働いている。 


 私とライトは魔法をずっと使い、シャインは力技で仕事をする。子供達は数の力を使い、お父さんとお母さんは大人の体力を見せつけた。フロックさん達は慣れない仕事からかヘトヘトになり、お爺ちゃんはベテランの貫禄を見せる。


 昼食と休憩を合わせて一時間。


「ハグハグハグ……。モグモグモグ……、ゴックン」


 子供達は沢山働いてお腹を空かせていたのか、とんでもなくよく食べる。まぁ、育ち盛りだから仕方ない。


 食事の量を少し増やそうとも考えたが、難しそうだった。なのでビーの子の数を増やし、お腹を少しでも満たしてもらう。


 昼食後は皆、大体三〇分の昼寝を挟む。そうしないと体力がもたないのだ。


 涼しい室内で仮眠する子もいれば、木陰、建物の陰など、外の空気を吸いながら仮眠する子もいる。私は外の空気を吸いながら仮眠をしたい人間なので、木に背を任せて眼を閉じていた。


 三〇分が経ち、午後の仕事が始まる。


 午後一時。私は仕事に滞りがないか各場所を回って状態をみる。


 仕事が遅かったり、早すぎたりしている場所は速度が一定になるように指導する。牧場全体の仕事が早くなったり遅くなったりするのはいいが、どこか一カ所でも時間がずれるとその後ろもずれてしまう。そうなると元に戻すのは難しい。なので、工程の滞りをなるべく早く治す。


 牛乳の加工過程として簡単に話すと。


 モークルから生乳を取る。タンクに溜める。熱処理または『クリア』で雑菌処理。パック詰め。移動運搬の順だ。人が一番多いのはモークルから生乳を取る場所。機械などが無いため、生乳を取るのは人の作業だ。なので人数がどうしても必要になる。


 ビー達に乳しぼりをさせてみようとしたが、モークル達が嫌がった。ベスパなら可能だったが、一匹増えたところで何も変わらない。やはり人の手は万能の道具だ。かの有名なあの人も言っていたし。


 タンクに生乳を溜めるのはビー達やシャインだ。熱処理また「クリア」はライトの仕事、最近は魔法を覚えた子供達も熱処理を頑張って行っている。パック詰めもライトの仕事、子供達も奮闘中。移動運搬はビー達の仕事。


 あれ、私が何の仕事もしてないって? ま、ビー達は私の分身みたいなものだから、私も一応働いているということで……。駄目かな?


 私は管理職と相性がいいらしく、眼のとどく範囲が広い。そのため、少しの滞りも見逃さず、即座に対処した。ビー達の眼はすべて私の眼。無数の個体がいるビー達に死角は無い。


「さてと。そろそろ、午後の休憩の時間かな」


 午後にも三○分ほどの休憩を取っている。本当はもっと取ってあげたいが、皆、休憩を貰えるだけで嬉しいのだとか。私は自分で思っているよりもさぼり魔らしく、休憩が終わった後もどこかにフラフラッと歩いて行ってしまう時が多々あった。


 私は午後の仕事を一通り終わらせ、畑に向う。菌や病気に感染していないか調べたり、虫食いになっていないか調べたりと、土を弄って少しでも大きな実を着けてもらえるよう奮闘中だ。


 一二月か、来年の一、二月ごろには収穫できるはずだ。


 大豆(ビーンズ)にジャガイモ(トゥーベル)、どちらも料理には欠かせない食材。加えて栄養価が素晴らしい。大豆にはタンパク質が豊富に含まれているし、何より日本食に多量される。


 ジャガイモも作りやすい割に、多くの実をつけてくれる。少しでも大きくすれば絶対に美味しいジャガバターが食べられるのだ。料理と言うにはいささか簡単すぎるかもしれないが、ここまで作るのにかかった労力が半端ではない。


 一食金貨一枚をとってもいいくらい大変なのだ。スーパーマーケットなんて便利な場所が無いからね。


 全部自家栽培。時間もかかるし、労力も掛かる。ほんと農家さんって大変。でも、私は好きでやっている作業だから苦ではない。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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これからもどうぞよろしくお願いします。

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