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『ゴミ』スキルだと思われている『虫使い(蜂)』が結構使えるんですけど!<異世界冒険食べ物学園ダークファンタジー(仮)>  作者: コヨコヨ
綺麗な街だと思っていたのに… ~街の裏側は真っ黒だった偏~
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シャインの部屋

――さてと……シャインはこの時間、何しているのかな。まだ7歳だからもう寝てるかも。今の時間は分からないけど。体感午後10時くらいだよね。時計が無いのはやっぱり不便だな。1個くらい立て掛ける時計買おうかな。リーズさんの病院には置いてあったし。


私の家はボロボロだけど一応2階建て。


広めのリビング、私の部屋、シャインの部屋、トイレ、お風呂が一階にある。


急な階段を上ると


2階に3部屋あって、1つは物置、残り2つはライトの部屋とお父さん、お母さんの部屋。


なぜ私とシャインの部屋が一階にあるかというと、すぐに外へ出られるから。


私は朝起きてすぐ牧場に向かえる。


シャインは朝起きてすぐ外で鍛錬を行える。


そう言った理由で私は1階の部屋で寝ているのだ。


ライトとシャインは元々1つの部屋で一緒に過ごしていたが、やりたいことの違いで部屋を分かれたらしい。


カップルの破局理由みたいだ。


お父さんとお母さんは未だに2人で一緒に寝ている。


夜中、天井がたまにぎしぎしと響くが、まぁ仕方ないでしょう。2人ともまだ若いのだ。


4人目の弟妹は時間の問題かな‥‥。


「さてと……」


『コンコン』


私はシャインの部屋の扉を叩く。


「シャイン、私だけど。入ってもいい?」


「はーい、いいですよ」


シャインからの了承をもらい、私は部屋へと入った。


「って……何しているの? シャイン」


「なにって……鍛錬だよ、鍛錬。最近は限界まで追い込まないと寝付けなくて。だからこんな夜中になっちゃうんだ~」


「あんまり鍛えすぎるのも体に悪いからね。この時間なら鍛錬よりも柔軟の方がいいんじゃない。夜は体を休めないと……」


シャインは今、片手で逆立ちをしている。しかも壁に足を付けずにだ。


――いや、何で出来るのかはいったん触れないでおこう。


右手の5本指だけで自身の体を支えている。重力を感じてるよね……。


シャインの部屋は、まぁ……何とも子供らしくない。また、女の子っぽくもない。


顔は私に似て凄く可愛いいのだが村の男性くらいなら剣で簡単にひっくり返せるらしく、最近は牧場の見回りもしているんだとか。


牧場に迷い込みそうな魔物や動物を追い払っているらしい。


体格はいたって普通、いったいどこにそんな力があるのか全く分からない。


部屋の壁に飾られているのはアイクと鍛錬していたとき、一緒に使っていた木剣だ。


今でも大事にとってあるらしい。


今では違う木剣を使っているが7日に1本は木剣を折ってしまっている。


その度、お父さんが木を切って作ってくれているのだ。


折れてしまった木剣は殆ど燃やしてしまうが、柄の部分だけはずっと残しているみたい。


部屋の隅に置いてある箱の中には今までに折ってきた木剣の柄が入れられている。


シャインは今、絶賛貯金中だ。


どうやら貯めたお金を使って自分に合った真剣を買うという目標を立てたらしい。


「それで、お姉ちゃんは何を言いに来たの?」


鍛錬から柔軟に替えたシャインは開脚を行い、胸を床にびた~っと付け、聞いてくる。


――いや、体も軟らかいんかい。今の私、めっちゃ硬いのに……。


「明日、子供たちと一緒に仕事場を回るから、シャインも一緒に仕事を教えてあげてほしいの。シャインは朝いつも配達の仕事をしてくれているから、それを子供達にも教えてあげてほしい。どこの家に何本とか、一通り教えてあげて」


「うん、分かったよ。私が教えられる仕事は教えておくね」


「宜しく。それじゃあ、お休み……」


「うん、お休み。お姉ちゃん」


シャインの部屋から出ると、疲れがドッと出てしまった。


「なんでだろう、シャインの部屋すごく疲れる。なんか特殊な魔法でも使ってるのかな。ライトのせいかも……」


私は角度が急な階段を上り、ライトの部屋へと向かう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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