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『ゴミ』スキルだと思われている『虫使い(蜂)』が結構使えるんですけど!<異世界冒険食べ物学園ダークファンタジー(仮)>  作者: コヨコヨ
綺麗な街だと思っていたのに… ~街の裏側は真っ黒だった偏~
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パン屋に集まった7人

「それじゃあ、ウシ君。私たちの後ろを安全について来てね」


「はいはい……分かってますよ、それくらい。子供たちの安全が一番なんでしょ」


「そう、子供たちは宝……それはウシ君にも分かるでしょ?」


「まぁ……そうですね……」


私達はオリーザさんのパン屋さんに午後5時を過ぎ、午後6時ぎりぎりに到着した。


『パンパン!』


私は頬を2回強く叩き、気合いを入れる。


「よし! それじゃあ、レクー行ってくるね!」


「はい、いい報告を待っていますね、キララさん」


いつも手伝ってくれるレクーは、どこまでもいい子……。


「ちゃっちゃと帰ってきてください、お腹が減って死にそうです……。もしかしたら子供を食べちゃうかも……」


ウシ君は特に面白くもない冗談を言うのが好きなのか……、それとも素で言っているかよく分からないが……、草以外に何かを食べているところを私は見た覚えがなから大丈夫だと思う。


私はオリーザさんのお店に近づいて行き、扉に手を掛けた。


「行くぞ……少し遅くなっちゃったから、初めに謝らないと……」


私は扉を押し、中に入る……。


「ご、ごめんなさい! 午後6時ギリギリになってしまいました! 不慮の事故が起こってしまい、そちらを優先していたので許していただけると……有難いんですけど……ってあれ?」


中に入ったのだが……そこにいたのは、沼にはまっていた男の人だった……。


「あ……。君は朝の……」


「お! 来たか嬢ちゃん。すまんがもう少し待っててくれ、あと3人来るらしいからな。あいつら『今回はちゃんと時間を守れ』と言ったんだが……、ちゃっかり遅刻しやがって……」


オリーザさんが悪魔の形相になった瞬間、お店の扉が開き、3人の男性が入ってきた。


「す、済みません、遅れました。最後にご来店された方がルークス王国のお貴族様だったそうで……」


「わいも、すんません……。お客さんが立て込んでしもうて……」


「えっと……、自分は……寝てました……」


「はぁ……まぁ、集合時間を過ぎているが……ぎりぎりだからいいだろう、さっさと座れ」


「失礼します」×3


お店に集まっていたのは、私とオリーザさん、遅れてきた3人と朝であった人、初めからいた女性の計7人だ。


「えっと……、まず自己紹介からしましょうか……」


私達はお店の調理室にある大きな料理テーブルを囲みながら、椅子に座っている。


――初めて見る人が4人……朝、助けたけど名前すら教えてもらえなかった人が1人……。皆大人か……さすがに子供はいないよね……。


「そうだな。皆、俺のことは知っていると思うが……、一応自己紹介しておくぞ。俺の名前はオリーザ・サティバ、最近調子のいいパン屋をやっている」


「私の名前は、カロネ・ローズと言います。花を見ながら、紅茶を飲む花見喫茶を経営してます」


――喫茶店か……行ってみたいな。それに花を見ながら紅茶を飲めるなんて……きっと素敵なところなんだろう。カロネさんもバラみたいに綺麗な人だし。


「僕の名前はルドラ・マドロフと言います。しがない商人をやっています」


――この人、やっぱり商人さんだったんだ……。やっぱり頭良さそうだし……いろんな知識を持ってそう。


「えっと、私の名前はショウ・ベリーズと言います。中心街で大きめの菓子屋をやっています」


――な、ななな! お菓子屋さん。 つまり……ウトサをバリバリ使っているパティシエ! こんなところで知り合いになれるなんて……。


「俺はウロト・コンブル、近くで料亭やってます」


――料亭……どっかで見た覚えがあるような……。前掛け……ん~ どこだったかな。でも、凄く料理が上手そう……。私にも教えてくれないかな……。


「えっと……スグル・サイエンと言います、一応……研究者やってます……」


――研究者……、凄い……。でも……めちゃくちゃ不健康な顔しているんだよな……。目元真っ黒だし……。絶対にちゃんと寝てないよ……。あっと、次私だ……印象よくしないと。


「最後は私ですね。初めまして、キララ・マンダリニアと言います。年齢は10歳、主に私は村で酪農をしています。今回集まっていただいたのは、オリーザさんの勧誘に乗っていただいたと理解していいんでしょうか?」


「そうだな、だいたいは俺が飲ませた牛乳が目当てのやつらだ。ルドラとスグルは、今日たまたま空いてるって言うんでな。丁度いいと思ってきてもらった」


――ルドラとスグル……。商人さんと研究者さんね……。確かにちょうどいい……。


「ほんとにたまたまでしたよ。もう少しで王都に行くつもりでしたから……」


「自分はもっと寝ていたかったですけどね……。明日からまた仕事なんですよ……、せっかく30連勤後の休みだったのに……」


――30連勤……。それは死んじゃうな……わざわざ来てもらったのが申し訳ない……。


「すまないな。だが、お前しか頼めるやつがいなかったんだよ。今回も頼むぜ、料金は弾むからよ」


「まぁ……仕事なんでやりますよ……。お金をもらっても使い道が全くないですけどね……ははは……」


最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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