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2-41 トキとマル

マルが来てから1週間が過ぎた。

トキはよく笑い よく歌い よく話し 時々ふざけたり それから、怒ったりもするようになった。


マルは 初めのころよりも 小さくなったけれどその分、密度が高いような漆黒の深淵になった。

以前 ユキが見せてくれた深淵にどんどん似て来る とマルを見るたびにレオナは思った。


レオナには 有害な深淵しか見えないはずなのに トキの深淵は見える それは トキが人外という特殊性なのか? それとも 実はトキの深淵がレオナに害をなそうとしているのか? それとも…?(レオナが変わっているのか?)


「レオナちゃん ばらって漢字書ける?」

「それは 無理 すごくややこしい漢字よね?読めるけど書けないわ」

「でもその表紙 漢字で 薔薇って書いたら素敵じゃない?」


”その表紙”とは 今レオナが書いている 夏休みの自由研究の表紙の事である  


「漢字で書く、方がいいかなあ?」

「レオナちゃんは字と絵がうまくないからー」

「ちょっと レオン、じゃない トキ!」


レオナは言い間違えてから あれ?なんで間違えたんだろう?としばし考えて トキの行動や雰囲気がレオンと同じ、つまり5、6歳児相当になっているのだと気づいた。


トキは へへっというように笑って もう ノートの事は忘れたようにマルを撫でている


「トキが何やったの?」

揶揄うように理央が聞いて来た


「トキったら失礼なんですよ 私の字が下手だって もう!!! いくら本当の事でも!!

でも 弟と言い方とか似ていて 今 弟の名前呼んじゃったんですよね  何なんでしょうね? 前は 子供っぽかったり 大人っぽい事を言ったりしていたのに 最近 表情が出た分 子供っぽくなったんですよね」


「よかったんじゃない?俺はそれが正解って思うよ。トキは自分で5歳って言ったんでしょ?あんまり違ったら 会った時に家族もびっくりしちゃうよ」

「そうですねえ 今 トキがマルと遊んでるんですけど ホントに子供とペットみたいですよ 理央さんにも見せたいです」


レオナは 理央にそう言いながら ”視る力”があると こんなに素敵な風景も見られるのだっと初めて思った


「ペット かあ 俺 動物には嫌われるみたいで 飼った事ないんだよな」

「動物は危険が分かるっているからな  お前よくいろいろ連れているしな」

「師匠 。。。やっぱり 深淵って危険なんでしょうか?」


トキとマルは仲良しです 運命の相手です

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