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2-32 おかえりトキ

普通の人なら 外に出るのがためらわれるくらいのお天気なのに レオナはウキウキと外出の支度をする。


汗拭きタオルに いつもの手帳 お財布に…こまごましたもの

トキとお揃いのような白いワンピースを着ていつもの麦わら帽子、今日は両親もレオンも先に家を出ているから レオナが玄関の鍵を閉める。


トキと一緒にエントランスへ行ったら もう理央が待っていた。


レオナと理央でトキを守るように挟んで ガーデンへ向かう。

順調に乗った電車で レオナが理央に聞く


「理央さん トキもソラも視えてないんですよね?でも とっても自然に二人に接して 懐かれていて不思議です」


「ユキやレオナちゃんを見ていたら そこに居るのは分かるし、見えないモノ=(イコール)存在しないモノじゃないでしょ?」


分かるような 分からないような…禅問答みたいだ と首を傾げて理央を見る


「目をつぶって耳をふさいだら レオナちゃんだって、トキの事も俺の事も見えなくなるけど、 二人とも居るでしょ? 俺はユキやレオナちゃんたちの持っている目や耳が無いから視えないし 聞こえないけど だからと言って存在しないって事にはならないでしょ?」

「あ! 私も師匠が居なかったらソラやトキを視る事は出来なかった。視える事と存在することは別物 なんですね なるほど…」


うんうん とレオナがそれを自分の中で消化しているうちに駅に着いた。



今日は、いや 今日も、深淵も、深淵と見間違えるものも無くガーデンの門に着いた。

最近は深淵のいない日の方が普通の日になって来たな っとレオナはほくそ笑む


「トキ お帰り~ おねーさん 理央さん おはよーございます」


深淵を連れたソラが門の影から 待ちかねたように現れた。


「トキが飛んでかないように迎えに来たんだ 僕の方がトキよりも重いし 理央さんと違って手をつなげるから」


ソラが言ってトキと片手をつないだ。 

その時、ビュウっと強い風が吹いて 黒いモノが転がって来た!

あ!! 深淵!?

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