2-31 お留守番のソラとユキと理央(ソラ目線)
「理央 ソラが来てる」
「そっか ソラ こんにちは 涼しくしてくれてありがと ちょうど君の話をしてたんだ」
理央さんがが首を回して でも 僕が居ないところに目を向ける
理央さんって 僕が居るところを見たのって 一番最初に門の所で目が合った?って思った時だけじゃないかなあ?
わざと?ってくらい 僕の居ないところを見ている
ユキさんが見ていた机の上の紙は 理央さんが書いたものらしく 綺麗な字が並んでいる
えっと 僕の話って言ってたから 僕の事なんだよね?
1 バディを連れている
2 トキよりも存在感がある
3 風に飛ばされない
?トキは死んでいる 自覚無 幽霊(仮)?
?ソラは死んでない? 生きてもいない ?
「生霊」? vengeful spirit 執念深い霊?
V何とかはよくわからないけれど 僕は死んでも居ない生きても居ない「生霊」というのが二人の結論?認識?らしい
生霊ってなんだよ? 執念深い霊?ってなんだよ?
僕は どうしたいって願いさえないくらいなのに 何に執着しているって思われてるんだろう?
「ねえソラ、 俺とユキ ソラ研究会 結成したんだけど何か教えてよ」
僕が理央さんの背中にベッタリくっついていたら 理央さんが正面の空間を見ながら僕に声をかけてきた 何も教えられるような事は思いつかないし そもそも 理央さんって僕の声って聞こえないでしょ?
「理央、 そんな研究会は結成してないけど?」
「ユキ 結成しておけば 俺の協力が得られる」
「なあ 理央 特にソラについては お前に主導権を握ってもらいたいと思っているんだけど?」
「ああ 大丈夫 今は ユキはトキ優先でいいよ」
いつも通りの二人の会話 いいなあ 見えて聞こえるって
***
トキがおねーさんの家から帰って来た。
嬉しいな ずっと 僕と一緒に居て欲しい。
どこにも行かないで 一緒にガーデンに居ようよ
トキの好きなバラは ピンクの小さいバラだから
毎日 バラを数えよう
ちいの好きな人は おねーさんだから
おねーさんが来たら 一緒にテラスでお話しよう
トキの一番の 望みはトキの家族に会う事
だから …
だけど それは無理 トキは僕の唯一の友達だから、唯一 ずっと一緒に居てもらわないとね
おねーさんもユキさんも理央さんも 帰るところがあって 待つ人が居て帰ってしまう でも トキと僕は 無い者同士 仲良くしようよ
あれ? それは 正しい事なのか?友達は 僕の為にいるの?
おねーさん と ユキさん と 理央さん 皆 違う
性別も 性格も 見えるモノも違う
でも 今 トキの一番の望みをかなえようと願ってくれている
僕だけが 参加したくない 僕が最初にお願いしたのに
トキを大事に思う程 その願いが叶わないことを願っている
駄目だ ダメだ だめだ
がんばれ僕
僕がいちばん なりたくなかったものになろうとしている
それが いやだったから僕は
あれ?僕は???? どうしたんだっけ?
短くてすいません




