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2-25 考えるユキと理央

翌日 ユキは一人 テラスで遠い空を見ながら考えていた


ソラは何者なんだろうか?

ソラは ユキとレオナにとっては存在しているが 理央には見えない。それはトキも同じだから「霊」というものなのかもしれないと思う

 

7月と8月のお盆のころは ユキは「霊」の気配を感じる。深淵が見えるユキは「視える人」「霊感が鋭い人」だと言われているが その「霊」の気配と ソラの「気配」は明らかに違う



そこへ 理央が帰って来た


「ユキ~! 昨日はちゃんと レオナちゃん送って来たよん。一度は”悪霊退散”って空間に塩撒いてたからビビったけど… 危なく 線路に落ちるところを助けれちゃったよ ユキの塩も役に立ったし ありがとさん 流石 ユキのお弟子さん」


”悪霊退散?!”ユキは深淵を悪霊と言った覚えは無い。悪霊と言うなら 面倒を持ち込んで よろしく~という一言で片づける理央の方がユキにとっては悪霊に近いかもしれない。


レオナには言わなかっただろうか?深淵には”バディの所にお帰り”といって お帰り頂くのだということを? だとしたら 師匠としては失格だなっとユキは反省する。


それはそれで 今は理央との話


「それは何より。。。じゃあ そのお礼として 協力しろよ」

「何?」

「ソラの正体暴露」

「助けるの?」

「だって タスケテって聞こえちゃったから お前にも聞こえたんだろう?」

「ん 聞こえたのかな? 俺 聞こえないし 視えないんだけど??」

「お前に くっついて来るってことは助けてほしいから お前だって聞こえたからついて来るのを許したんだろう?」

「ん」

「で トキを助けてって言ったときに ”先に助けて”ってさ 本音駄々洩れだろ?」

「そっかあ そんなに素直なコなんだ 会いたいなあ」

「本当に お前が視える人だったらよかったのになあ」

「あ” それは遠慮します 俺 会いたいのソラとトキだけだもんね」


「トキは 凄い子だよなあ 普通 守れるか? 70年だぞ  待っててねって約束 

それに比べたら ソラはヘタレだよなあ 1年でタスケテだってさ」

「やっぱり オトコはダメなのかね?」


「トキは 自分が自分だけのモノじゃないって理解しているんだよ。トキは両親の大事な自分なんだって ソラはそこが分かってるのかな? 人は人の命も存在も自分だけのモノじゃないんだよなあ」


ユキの言葉に 隣に座った理央も頷いた。


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