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2-9 レオナは約束をとりつける

レオナの夏休みの自由研究は「夏のバラ」に決定した。

ソラが宿題を手伝うことを条件に ユキはソラがガーデンの中を自由に動くことを許可した。

要は 今日からソラはガーデンの外には出ない、ガーデンの中に居る という事だ。


「明日は天気が悪いらしいね 水曜はカフェと図書室はお休みだし 次は木曜以降だけれど どうしようか? お友達に会ったりはしないの?プールとか?お祭りとか行かないの?」


明日は会えないのかとガッカリしたレオナに、ユキが”もっと先でもいいよ”的な事を言って来た。そのことに更にガッカリする


毎日 会えて楽しいと思っていたのは自分だけなのか? もしかして 師匠は お忙しいのに無理していたとか?それならご迷惑をおかけしてはいけない でも ソラの事が視えるのは師匠と私だけだし それに 宿題だってあるし いろいろと理由を見つけてレオナは提案する


「木曜のいつもの時間にテラスではいかがでしょうか?自由研究もあるので雨天順延で!」

「雨天順延ね いいね」

「僕はいつでもガーデンに 居…ますから 夏バラ探しておきます」


なんだか ソラが張り切っている


3人でガーデンの門に向かいながら 話題はレオナの宿題だ


「レオナちゃん 他の宿題はどうなの? この間の数学は終わったの? 

量だけは凄かったけど」

「はい えっと 本当は今日 教えてもらうつもりだったんですけど でも 

図書室でもはかどりました」

「よかった じゃあ 木曜にまた持っておいでね 」

「はい お願いいたします」


門で ユキがソラを引き留めて説明する


「ここに 夜になるとチェーンがされるだろ? 

このチェーンに沿って結界があると思ってくれていい 結界から出たら 誰かに招かれないと入れなくなるからな」

「あー それで昨日 理央さんと外に出たから入れなくなったんだ」


ソラは 小学生のように見える、本人もそう言っている。

けれど 頭の回転もよい 推理力や観察力もある そんなソラがなぜ 自分の名前も忘れて 身体もなくして 深淵とともにここにいるのだろうか?



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