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2-2 鈴木理央 スズキリオ

「レオナちゃん コイツは鈴木理央  深淵にめちゃくちゃ好かれてるトラブルメーカー

 理央 この子は 佐藤レオナちゃん 例のブラックホールの共同研究者」

「いえ 弟子です!師匠 」


レオナはユキの後ろから少年を観察する カーキのTシャツにデニムのハーフパンツ。 髪は長めだがどこにでもいそうな小学生だ。 ただし 時々 少年の身体が透けて向うの景色が見えるような気がする。


レオナが観察している間も 少年は理央の周りをグルグル回ったり 髪を引っ張ったりしているが理央は髪は直すが少年の方は見ないし 重さも感じないようだ。


ユキがこめかみを抑えながら小声でレオナに聞く


「レオナちゃん あの黒い深淵 みえるよね?」

「はい でも あれ連れているの鈴木さんじゃなくて 横の男の子ですよね」

「あ あの男の子も見える?」

「はい あの子ちょっと変ですよね?」

「うん あの子 多分 普通の人間じゃない、 というかこの世の人間じゃない気がする」

「あ やっぱりそうですか なんか そんな気がしました。鈴木さんが連れてきたんですか?いつも 幽霊?連れているんですか?あの方は?」

「いや 近いけど 多分 いつもじゃない その上。。。多分、なんだけど」


うーん とユキがテーブルに肘をついて頭を抱えた。


それを邪魔しないためか 理央が少し離れた椅子に座ったままレオナにだけ声をかけた


「よろしく レオナちゃん ってか レオナちゃんもブラックホールが見えるの?凄いじゃん!」


凄いかな?と思いながらレオナも自己紹介をする


「佐藤レオナです 佐藤は多いのでレオナで大丈夫です よろしくお願いします。 ちなみに ブラックホールは先日 深淵に改名いたしました。現在はそれがゲートか通路なのではと考察中です」

「なるほどねえ ゲートかあ ユキの話だと ブラックホールよりもゲートとか通路のがしっくり来るなあ。入口と出口があるんだもんな」


こそこそとあいさつを交わし 話をする二人の間に 少年が割り込み レオナの方を見て聞いた


「僕の事見えるの?」


声変わりする前の少年の声に、レオナは黙って頷いた


「え? レオナちゃん 今の何?」

「鈴木さん…」

「あ 理央ってよんで 鈴木さんも大勢いるから」

「では 理央さん ここに小学生くらいの男の子がいます。 鈴…理央さんは、何か感じたり見えたり 聞こえたり しますか?」

「ほう。。。小学生男子なんだ 気配というか 若干涼しいのはそのせい?はあ~」


理央が大げさに溜息をつくのを見て ユキがげんなりした顔で言う


「溜息つきたいのはこっちだよ レオナちゃんはブラックホール恐怖症なの。なんで幽霊付のブラックホールを持ち込むんだよ!」

 

「知らんし!」

「師匠 理央さんには ブラックホールが深淵に改名した旨はお伝えしました」


視えない者には 夏休みの学生3人が夏休みの計画を立てながらちょっともめているのかな?程度の平和な風景である


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