第4話 寮修復
3月13日
〜天狐寮 311〜
約5日かけて、部屋は元に戻った。秋夜一人で直すことになっていたのは言うまでもない。
「乃空先輩〜直ったよ!」
「はい。じゃあ今日からまた2人で331に入ってね……あっ、言い忘れてた次はないよ??」
「……はい」
圧が怖い。というか、この人の能力は個人的に大っっっっっっ嫌いなので怒られるのは勘弁したい。
精神系だろうが物理系だろうがなんだろうが僕には効かないんだけど、それは能力を使えたらの話だから能力を使えない今は乃空先輩の能力は天敵なんだよねほんと嫌い。
〜天狐寮 331〜
「という訳で帰ってきたよ!瑠奈先輩!!」
「君のせいで寮から追い出されたんだよ帰ってくるな」
「え〜、いいじゃんイチャイチャしようよ男同士だけど」
「君とイチャイチャするとか死んでも嫌だね」
「僕以外ならいいの?」
「…………」
「何その目……僕なんか悪い事した!?」
「いや、別に」
瑠奈先輩酷くない!?いや、普通か?まぁいいやなんでも。とりあえず、くみちょーのとこ行こう。
「じゃあ会いにもとい、愛に行ってきます!!」
「『止まれ』」
「いやぁぁぁぁ!!能力使って縛るのは酷いぃぃぃぃ!!」
「うるさいから『静かにしてて』!僕は乃空さんに怒られるのは嫌なの!!大人しくしてて!」
だからって能力使うのは酷いでしょ!僕は使えないんだからぁ……!あと、何気に静かにしてって……言霊で縛るなぁ!喋れないだろ!!!
静かになって動かない秋夜に満足したのか、瑠奈は秋夜を放って外に出て行った。
19時25分
能力を解除された秋夜は瑠奈と共に食事を取り、寮破壊前と同じように部屋でゴロゴロしていた。ゴロゴロゴロゴロしてたら知らない間に夜になっていた。
仕方ないので日課の毒物をモルモットに打ち込んで寝た。ちなみに、本日の毒は強い眠気……永眠するぐらい強い眠気をもたらす毒だ。成功したら便利そうだから作った。失敗した!!モルモット普通に死んだ!!……作り直すか…面倒臭いなぁ………
キャラ(簡単)紹介コーナー①
秋夜(本名:十六夜 秋夜)
能力:干渉
使用の代償:???
理系科目が得意な、緑髪赤目の可愛い(?)男の子。歪んだ愛情表現をする。寂しがり屋な性格。
白衣を着ており、暗器を使う。暗器用の毒は自作。