『センエース』という作品を紹介2!!
『センエース』という作品を紹介2!!
『小説センエース』は『努力系』の作品であると主張するセン。
シューリから『センもなかなかのギフト系では?』との問いかけを受け、
センは、
「実際のところ、俺もいくつかのギフトを持っている。俺の視点では、ギフトっつぅか、呪いみたいなものだと思っているが」
「……無限転生に関しては、まあ、ワシも、いろいろと、思うところがあるけど、『世界一の経験値倍率』に関しては、バリバリのギフトちゃうんか?」
「小説センエースの世界には『アリア・ギアス』って概念がある。一言で言えば『~が出来ないかわりに、~が出来るようになる』という『世界との契約』みたいなものだ」
『対価を払うこと』で、
『利益』を得られる。
例を一つあげると、
『毎日、朝から晩まで祈り続ける』と誓い、実行するかわりに、
『いくつかの魔法が使用できる』ようになる。
――みたいな感じ。
「俺は『世界一の経験値倍率』を得る代わりに、いろいろと、厄介な業を背負ってしまった。その業は、俺を徹底的に苦しめ続けた。無限転生はその中核ともいえる。――俺は、物語が始まるまでの間に通算100回転生したが、その中で、何度も、何度も、何度も、何度も『なぜ自殺しなかったのと自分で自分を不思議に思うくらいの絶望』を体験し続けた。その中でも最強だった地獄は『死ねない』という地獄だった」
100回の転生で、
レベル10兆という、
命の『カンスト』に至ったセン。
出来ることは全てやって、
命に飽き飽きして、
『終わりたい』と願ったが、
『無限転生』は、
センを転生させ続けた。
無間地獄の中で苦しんでいたセン。
そんなある日、
彼は、とある世界に転生する。
何か、様子がおかしい世界。
「――そこは、『原初の世界』と呼ばれる特別な世界。何がどう特別なのかはわからないが、とにかく、特別感がハンパない世界。その世界の中心で、俺は、謎の扉を発見する。原初の世界の『深層』へと続く扉。その扉を発見すると同時、世界がアップデートし、命にリミットはなくなった。完全にカンストしてしまった俺のステータスに変動が起こる」
こうして、センの『本当の物語』がはじまった。
「物語開始当初、俺は、『終われない』という地獄に辟易して、かなりの鬱状態にある。だから、いろいろと、テンションが低いが、世界が進化してからは、かなりハシャいで世界攻略に挑んでいる。作品としては、その辺のアレコレを楽しんでもらえれば幸い……みたいな感じだな」
「台本を読んどる感がハンパないな」
「ここまでは、完全に台本ベースだ。しかし、ここからは、自由時間! 好きなことをしゃべらせてもらう!」
「……ま、お好きにどうぞ」
「この状況を利用して、自己弁護をさせてもらおうと思う! 意図は二つ! これから、小説センエースを読むやつに、俺という人間を誤解させないため! もう一つは、すでに小説センエースを読んでしまったやつの中に、俺という人間を誤解しているヤツが何人かいるらしいから、その誤解をときほぐすため!」
「誤解ねぇ……」
「なにか、言いたそうじゃないか、トウシくん」
「いや、別に……さ、ワシのことなんざ気にせず、張り切って、続きをどうぞ」
「まず、最初に言っておくが! 俺は善人じゃない! ラノベの主人公の中には、たまに『困っている人を見たら助けずにはいられない』という、ワケの分からん概念を主軸に精力的な活動をしているヤツがいるが、俺は、そいつらとは違う! 決定的に違う! かといって! 俺が悪人かというと、そうでもない! 俺は、犯罪者とかヤンキーが嫌いだ! そういうダサい下等生物に成り下がるのだけはごめんだ! かといって、コテコテの『正義の味方』も、個人的には、なんかNG! よって、俺は、悪でも善でもない! 俺は『俺のやりたいこと』をやるだけ! そういう人間!」
「……自己中の塊である、と?」
「まさに、そのとおりだ! いいぞ、トウシくん! 君は、俺を理解している! 友達になれそうだ! ならんけどな!」
「……情緒、どうしてん……ハイになりすぎて、言動が炸裂してんで」
「これを読んでいる人間の中には、もしかしたら、俺とトウシが友人関係にあると誤解しているヤツもいるかもしれない。ハッキリ言っておく! トウシは俺の友達ではない! もっといえば、俺に友達はいない! 一人もいない! なぜならば、俺は孤高だから! 孤独ではなく、孤高! どうだ!!」
「どうだ、言われても……ワシ、その発言に、なんて返したらええねん」