その3 自動翻訳サービスは何を使えばいいの?
今回はネット上の代表的な無料の自動翻訳サービスについてご案内します。
まずはIT業界の2大巨人が運営するサービスです。
〇Bing翻訳
Microsoftが提供する自動翻訳サービスです。
サービス開始時はWindows Live Translatorと呼ばれていました。
「スワップ」ボタンを押す事により、翻訳結果を再度元の言語に翻訳する再翻訳がワンクリックで可能です。
私が案内させて頂くメソッドでは、再翻訳がワンクリックで可能というのは非常に便利な機能になります。
〇Google翻訳
文字通りGoogleが提供する自動翻訳サービスです
こちらも「言語の入れ替え」ボタンを押す事により、翻訳結果を再度元の言語に翻訳する再翻訳がワンクリックで可能です。
Bing翻訳と翻訳精度は大差ありませんが、スペル間違いを指摘する機能がある分、便利です。
翻訳能力としては同レベルなので、基本的にはどちらを使っても構いません。
ただしBing翻訳では正しく翻訳するのに、Google翻訳では誤訳になってしまう、またはその逆のパターンがしばしば発生するため、結局は両方使うのが正解になります。
それ以外の代表的な自動翻訳サービスについても、いくつか案内させていただきます。
〇excite.翻訳 (https://www.excite.co.jp/world/)
伊藤忠商事の関連会社であるエキサイト株式会社が運営する、国内系の自動翻訳サービスです。
翻訳する原文の分野を選択する事で、正確な翻訳が可能というのが特徴です。
これは特定の専門分野の論文を翻訳する用途には便利かもしれませんが、あらゆる分野が扱われる小説の翻訳にはあまり役に立たないように思います。
また翻訳結果の再翻訳機能は備わっているものの、ワンクリックでは出来ません。
その代わり、原文・翻訳結果・再翻訳結果がすべて表示されるのは、Bing翻訳やGoogle翻訳よりも便利です。
Bing翻訳やGoogle翻訳では、原文を入力するだけでリアルタイムに翻訳を実施しますが、excite.翻訳の場合、翻訳ボタンを押さないと翻訳を行いません。
このあたりは好みにもよるのですが、リアルタイム翻訳に慣れてしまうと、翻訳ボタンを押さないと翻訳を始めないのは煩わしく感じるかもしれません。
〇BabelFish (https://www.babelfish.com/)
web上の自動翻訳サービスとしては歴史のあるサービスになります。
excite.翻訳と同じく、翻訳ボタンを押さないと翻訳を行わないタイプです。
Bing翻訳やGoogle翻訳が全く広告を表示しないのに比べて、いちいち広告が表示される事、翻訳結果の再翻訳機能が備わっていない等の問題点があるため、メインの自動翻訳サービスとしては、あまりお勧め出来ません。
次回は、代表的な辞書サービスについてご案内します。