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その15 品詞について

今回のテーマは「品詞」です。


前回の基本5文型に続き、英文法を理解する上での土台となる部分になります。


まず品詞とは、英文を構成する複数の単語が、それぞれに持つ役割の事です。


英語には、以下の10種類の品詞があります。


〇名詞 人・物の名称を表す単語


〇動詞 人・物の動きや状態を表す単語


〇形容詞 名詞を修飾(意味を付け加える事)する単語


〇副詞  名詞以外(動詞・形容詞・副詞・句・節・文など)を修飾する単語


〇代名詞 既出の名詞を再び使う場合、名詞の代わりとして使用出来る単語


 代名詞は、下記のようないくつかの種類に分けられます。


 人称代名詞 ⇒ I,you,he,she,it など

 所有代名詞 ⇒ mine,yours,his,hers など

 再帰代名詞 ⇒ myself,yourself,himself,herself,itself など

 指示代名詞 ⇒ this,that,these,those

 不定代名詞 ⇒ all,both,each,one,some,any など

 関係代名詞 ⇒ who,which,that など


 英語は、同じ物や人を指す名詞が繰り返し使用される事を避ける特徴を持っています。

 そのため、名詞の代わりに代名詞を使用する事で、名詞の繰り返し使用が起こらないようにします。


〇助動詞 動詞の前に置いて組み合わせる事で、動詞に具体的なイメージを付加する単語

 具体的には、can,may,must,should,will などになります。


 上記の助動詞の具体的なイメージは以下の通りです。


 can ⇒ 能力(~する事が出来る)

    ⇒ 可能性(~する場合がある)


 may ⇒ 許可(~してもよい)

    ⇒ 推量(~かもしれない)


 must ⇒ 義務(~しなければならない)

    ⇒ 確信(~に違いない)


 should ⇒ 強い推奨(~するべきだ) 

     ⇒ 予測(~のはずだ)

 

 will ⇒ 意思(~するぞ)

    ⇒ 確度の高い推量(きっと~だろう)

    ⇒ 未来予想(~になるはずだ)  


 また、助動詞の後に続く動詞は必ず原型になります。


〇冠詞 対象となる名詞が特定されているかどうかを区別する単語

 具体的には、a,an,the の3つです。


 詳細につきましては、「その11 冠詞について」をご覧ください。


〇接続詞 単語や文をつなげるための単語

 具体的には、and,but,if,or,so,when などになります。


〇前置詞 名詞の前に置いて組み合わせる事で、名詞を形容詞や副詞のように使えるようにする単語

 具体的には、at,by,from,in,of,on,to などになります。


 上記の説明だけでは分かりにくいため、実例を使って説明します。


 通常、名詞は形容詞によって修飾(意味を付け加える事)される事はあっても、名詞単独で別の名詞を修飾する事は出来ません。


 具体的には以下の例ですが


 "a book the desk" 


 名詞は他の名詞を修飾する事が出来ないため、このままでは単なる単語の羅列であり、文として成立していません。


 ここで、冠詞の付いた名詞である "the desk" の前に、前置詞 "on" を置きます。


 "a book on the desk"


 前置詞を加える事により「机の上の本」という意味を持つ、文の一部が完成します。


 そしてこれを主語や目的語にした文を作成する事が可能です。


 つまり、前置詞と名詞を組み合わせた句(文を構成するパーツの事)である "on the desk" は、名詞 "a book" を修飾する形容詞としての役割を果たすようになります。

 ※英文法では、このような句の事を「形容詞句」と言います。


 もし前置詞と名詞を組み合わせた句が、名詞以外を修飾した場合は、副詞としての役割を果たす事になります。

 ※英文法では、このような句の事を「副詞句」と言います。


〇間投詞 人間が感情や応答、あるいは呼びかけを直接表現するための単語

 具体的には、Hey,Oh,Well などになります。


 主語や述語、あるいは修飾語になる事や、他の単語に修飾される事はありません。

 独立性が強い単語であり、単独で文として成立させる事が可能です。

 主に口語で使われます。


これらの品詞を理解していると、文法の説明文書を読んだ時の理解度が明らかに違ってきます。

そのため、品詞は是非とも押さえておきたいテーマです。


次回はカンマについてご案内します。

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