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その14 基本文型について

今回のテーマは英文法の基礎中の基礎である基本5文型についてです。


まず英文を構成する主な要素は次の4つに分類されます。


S(主語)

V(動詞)

O(目的語)

C(補語)


全ての英文がこれらの要素の組み合わせで出来ているわけですが、組み合わせには決まった順番があり、その順番に従って要素を組み合わせる事で、文書が構成されます。


英文法ではこれを「文型」と呼んでおり、英語には5種類の文型が存在します。


具体的な5種類の文型は以下の通りです。


【第1文型】 SV

【第2文型】 SVC

【第3文型】 SVO

【第4文型】 SVOO

【第5文型】 SVOC


英文法ではこれらを「基本5文型」と呼んでいます。


特に会話文においては、基本5文型に当てはまらない表現は多々あるのですが、英文法の世界では、全ての英文が基本5文型のどれかに当てはまる事になっています。


それでは、各文型を簡単にご紹介します。


【第1文型】 SV


第1文型の例文は以下の通りです。


I walk.


"I"がS(主語)、"walk"がV(動詞)に相当します。


基本5文型の中では最も単純な文型です。


このように目的語が無くても使える動詞の事を「自動詞」と言います。

反対に目的語が無いと使えない動詞の事を「他動詞」と言います。


"walk"の場合は自動詞と他動詞の両方で使う事が可能です。


自動詞にしか使えない動詞や、他動詞にしか使えない動詞も、もちろん沢山あるのですが、自動詞と他動詞の両方の意味を持ち、両方で使える動詞も数多くあります。



【第2文型】 SVC


第2文型の例文は以下の通りです。


He is my father.


"He"がS(主語)、"is"がV(動詞)、"my father"がC(補語)に相当します。


第2文型における補語は、主語を具体的に説明する役目を果たします。

そのためSとCは同じものを指しています。


また例文のように、be動詞が使われる事が非常に多いのも第2文型の特徴です。

be動詞以外に第2文型で使われる動詞としては、become,feel,get,keep,look,sound,stay といった、物事の状態を示す動詞になります。



【第3文型】 SVO


第3文型の例文は以下の通りです。


My father has a car.


"my father"がS(主語)、"has"がV(動詞)、"a car"がO(目的語)に相当します。


第1文型の動詞に対する目的語が加わった文型です。

そのためSとOは同じものを指していません。


また例文のように、Oは必ず名詞か目的格の代名詞(him,her,me等)のどちらかになります。

この原則は、他の文型でも適用されます。



【第4文型】 SVOO


第4文型の例文は以下の通りです。


My father gave me a book.


"my father"がS(主語)、"gave"がV(動詞)、"me"と"a book"がO(目的語)に相当します。


例文のように第4文型における2つの目的語には順番があり、最初の目的語が人を表し、2番目の目的語が物を表します。

従って、最初の目的語は目的格の代名詞になり、2番目の目的語が名詞になります。


また全ての動詞に目的語が2つ加えられるわけではありません。

第4文型で使える動詞は数が限られます。


さらに第4文型は、前置詞を使う事により、第3文型に変更する事が可能です。


実際に第4文型の例文を第3文型に変更すると、以下のようなります。


My father gave a book to me


この場合に使用される前置詞は、使われる動詞によって「to+人」「for+人」「of+人」の3パターンに分かれます。

各パターンで使われる動詞の特徴は以下の通りです。


「to+人」 ⇒ 相手がいる場合に成り立つ動詞

「for+人」⇒ 相手がいなくても成り立つ動詞

「of+人」 ⇒ "ask"のみ



【第5文型】 SVOC


第5文型の例文は以下の通りです。


The news made him happy.

その知らせは彼を幸福にした。


"The news"がS(主語)、"made"がV(動詞)、"him"がO(目的語)、"happy"がC(補語)に相当します。


第5文型における補語は、第2文型とは異なり、目的語を具体的に説明する役目を果たします。

そのためOとCは同じものを指しています。


日本人にとって一番理解が困難なのは、この第5文型だと思います。


そのため、第5文型で使われる代表的な動詞と例文を幾つか紹介します。


call+O+C (OをCと呼ぶ)

My father call me John.


find+O+C (OがCだと気付く)

They found the movie interesting.


make+O+C (OをCの状態にする)

The movie made him happy.


keep+O+C (OをCの状態に保つ)

He keeps his room clean.


leave+O+C(OをCの状態にしたまま放置する)

She leaved her dog alone.


name+O+C (OをCと名付ける)

My father named me John.


think+O+C (OがCだと思う)

I think him busy.



基本5文型の理解は、英文法を理解する上での土台となる部分ですので非常に大事です。


文型はたったの5つだけですので、4つの構成要素の意味と合わせて出来れば丸暗記してしまいましょう。


その上で、自分が作成した訳文が基本5文型のどれに相当するのか、確認する習慣をつける事により、自然と基本5文型の理解が深まっていきます。


次回は品詞についてご案内します。

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