その13 単数形と複数形について
今回のテーマとなる単数形と複数形については、日本語に同じような概念があるため、日本人にも比較的理解しやすい概念です。
中学英語のおさらいになりますが、英語の名詞は語尾を変化させる事で複数形を表現します。
具体的には一部の例外を除いて、語尾に"s"を付けるだけですので、非常に簡単です。
一方、代名詞は複数形になると以下のように変化します。
I ⇒ We
You ⇒ You
He ⇒ they
She ⇒ they
It ⇒ they
this ⇒ these
that ⇒ those
下訳の状態では、名詞と代名詞は単数形と複数形が入り混じった状態である事が多いので、単数形と複数形を正しく指定し直す必要があります。
その際に注意して欲しいのは、いわゆる「三単現のS」、すなわち主語が三人称・単数形・現在形の条件を全て満たした場合、動詞の語尾に"s"が付加されるという、非常に有名な文法です。
通常の自動翻訳は「三単現のS」に対応していますので、下訳を修正する必要が無ければ、自動翻訳に任せていい部分なのですが、単数形と複数形を変更する場合、「三単現のS」の修正が必要になる事があります。
主語である名詞を単数形から複数形、またはその逆に変更した場合、「三単現のS」を付加したり削除したりする必要があるかどうかを、必ず確認して下さい。
それでは"Love"のような非可算名詞を主語にした場合も「三単現のS」は適用されるのでしょうか?
実はこの場合も単数扱いになるため「三単現のS」は適用されます。
非可算名詞なのだから単数ではないと勘違いしやすいので、注意して下さい。
また英語では、代名詞を主語にする場合が非常に多いため、主語を "He" "She" "It" に変更した時は、動詞に「三単現のS」を付けるかどうかを確認する必要があります。
逆に主語を "He" "She" "It" から "They" に変更した時には、「三単現のS」を外す必要があるかどうかを確認して下さい。
対象となる名詞と代名詞が主語でない場合は、それらを単純に複数形に変更するだけで基本的には大丈夫です。
次回は基本文型についてご案内します。




