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夜桜てるの「語ってみた」シリーズ

読者さんの持ってる力、舐めないで下さいね

作者: 夜桜てる

 初めに一つ質問があります。

 あなたは、『小説家になろう』というサイトに『好きな作品』がありますか?


 私がここで言いたいのは、集約するとたった一つ。

『読者さん一人の持つ影響力』です。


 たとえば、あなたが感想を書いたとします。それも、「面白いです」の一言だけ。


 書くのに要した時間はたった数秒。


 それでも、作者は喜びます。


 あなたは、初めて感想を貰った時の喜びを知っていますか? たぶん、読み専の方が思う数百倍は嬉しいものです。


 それはもう、小躍りするほど喜びます。飛び跳ねるほど喜びます。思い切り胸が踊ります。心が激しく揺れ動きます。


 それだけの感動を、たった一人の読者さんが与えるわけです。


「更新待ってます」「面白いです」「続き気になります」


 あなたが、数秒で書いたそのたった一言。それだけでも、必ず作者の原動力となります。



『感想』ときたら次は『レビュー』かな? と思うかもしれませんが、そんなことよりももっと身近で、大切なものがあります。


 ◇


『総合評価pt』って知っていますか?


 そう、ランキング付けの基準となってるあの『ポイント』です。


「読み専でよく知らないよー」という方のために軽く説明しますと。


 ブックマークは1件で2pt


 ポイント評価は『文章評価』と『ストーリー評価』。それぞれのポイントの合計値が加えられます。


 たとえば、あまり読んでもらえず、ブクマ1件だけの人がいたとします。感想でその人がいくら褒め称えたとしても、ブクマ1件だけなら総合評価は2ptです。


 しかし、その人がもし、文章評価、ストーリー評価共に最高値である5ptを入れたとします。

 すると、総合評価は12ptになります。


 たった一人の評価でブックマーク6人分です。


 ちなみにこの『12pt』って、ジャンル別のランキングを漁っている人の中には見覚えがある人もいるんじゃないでしょうか?


 実はこの『12pt』というのは、『現実恋愛』や『VRゲーム』のカテゴリにおいて、ちょうど『日間100位に入れる』そんなポイントなんです。



『読者一人が持ってるのは、たったの12pt。


 でも、下の方の人にとっては何百倍もの価値がある。例えば、私が初めに貰った10ptは400倍の価値があった。


 もし、あなたの12ptをその小説に入れたなら、その作家の人生は変わるかもしれない。


 だから、気に入ったなら積極的にpt評価して欲しいよね』



 私がこの間Twitterでツイートしたやつの、コピペです。


 この中の、『私が初めに貰った10ptは400倍の価値があった』というところ。これ、本当のことなんです。



 少しだけ、自分語りしますね。


 私は3月にとあるVRMMOの小説の投稿を始めました。当初のブクマ数は2件。

 最底辺と言えるところでしょう。


 コツコツと投稿を重ねて、7月頃。ブクマは50件まで伸びてきました。ですが、増えるのはブクマだけでしたから、日間ランキングに入ることはありませんでした。


 もちろん一件ブックマークが増えるごとに「やった!」って言ってガッツポーズしてましたけどね(笑)


 でも、8月初め頃、初めてポイント評価を貰ったんです。文章評価5pt、ストーリー評価5ptの、合計10pt。


 その日、初めてジャンル別100位に載って。


 それはもう、飛び上がるほど喜びました。


 そして、この日から、小説の『伸び』が目に見えて変わりました。


 一日目、ブクマが10件伸びました。小躍りするほど喜びました。


 三日目、ブクマが100件に到達しました。叫びたくなる気持ちをなんとか抑えつつ、スクショを撮りました。


 六日目、ブクマが500件に到達しました。この頃にはジャンル別日間ランキングの30位くらいにあったと思います。震えが止まりませんでした。


 ランキングに載って十日が過ぎる頃には、ブックマークが1000件を超えました。ジャンル別のランキングは日間、週間、ともに2位まで行っていて。総合の日間ランキングでも50位以内に入っていました。明日には死ぬんじゃないかと思う程度には喜びを感じました。


 そして最終的に、ブックマーク1800件、総合評価は4000ptまで行きました。


 こうして到達した4000pt。初めて誰かがくれた10ptが無ければありえないものだったんですよね。


 だからこそ私は、あの10ptはその数値の400倍、4000pt分の価値があったと感じました。


 そして、あの10ptが無ければ、私はもう小説を書くことを辞めていたと思います。


 っと、自分語りはここまでにして。最後の話に移りましょうか。


 ◇


 初めに聞きました。『あなたには大好きな作品がありますか?』と。


 そんな作品に出会ったことがあるのなら、その想い、読んで感じたことを、作者さんに届けてあげてください。


 そして、少しでも続きが読みたいと思う作品があったのなら、それ相応の評価と一言を、作者さんに届けてあげてください。「更新待ってます」だけでもいいんです。それだけで作者さんは必ず喜びますから。



 書き手さんって、意外と単純なんですよ? 褒められると簡単に喜んで、勝手にモチベーション上げますから。



 だからあなたが、あなたの『大好きな作品』を支えてあげてください。


 読者さんの持ってる力、舐めないでくださいね。

追記

2019年夏頃になろうより書籍化されたとある恋愛作品をキッカケに現実世界(恋愛)というジャンルのハードルがグンと上がり、12ptでは100位に載らなくなりましたことご報告致します。

なおローファンやVR(SF)では変わらず12pt辺りが100位です。

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― 新着の感想 ―
[一言] こちらも読ませていただきましたので感想書かせていただきます。 本当に、読者様の力は偉大ですよね。 私は、メンタルが凹んだとき、初期の感想を読み直したりして力を取り戻しています。 目に見え…
[良い点] もの凄く共感できる。 [一言] 読者さんの感想って本当に励みになりますよね。 ブクマを初めて貰ったときなんて、思わず画面の前で「ありがとう」って呟いたし、初めて感想を貰ったときなんて一日中…
[良い点] 共感まみれのいいお話でした!
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