53 ナト村へ
『いのちだいじに! 』作戦中のエリカです。
ナト村向かって進んでおります。
ほんと、モンスターが多い。少し歩くと、草むらからスライムが、もう少し歩くと、木陰から一角うさぎが飛び出すと、いった感じ。
これくらいのモンスターは、一流の騎士と魔法使いがいる一行の敵では無い。
チャラ双子が魔法を飛ばし、騎士が剣で突く。
あっという間にモンスターの群れが魔石になっていく。
あ、もちろん魔石はスタッフ(エリカ)がちゃんと回収します。
あとで、皆で山分けですw
一角うさぎとスライムの群れが出た。
強くなりたい少年のカインがやらせてくれというと、
初級のモンスターは戦いの練習にちょうど良いと、カイン、私、ハルカで戦うことになりました。
スライム2匹と一角うさぎ3匹だ。
まずは、すばしっこい一角うさぎを雷魔法でスタンする。
2匹一緒にスタンかけたが1匹避けて、カインに向かって突撃する。
カインは突撃をひらりと交わすと剣を打ち下ろした。
おお、カイン、剣の腕が上がってる。
ハルカがかまいたちでスライムを切り刻む。
スタンしたままの一角うさぎにカインがトドメを刺して、戦闘は終了だ。
「レベルって上がらないんですかね?」「チャラチャチャチャーンって言って欲しいよね」
「スライムが仲間になりそうに見てたりしないのかな?」
ハルカとくだらないことを話しながら歩くのが楽しい。
道を進むにつれて、だんだんモンスターが強くなってくる。
一角うさぎが、メレぎつねになり、グレイウルフも出てきた。
しかし、これくらいのモンスターは一流の騎士と魔法使いがいる一行の敵では無いとサクサク倒し、夕方、ナト村に到着した。
ナト村へ着くと、夕飯の準備を始めた。
誰も住んでないナト村だけど、畑には夏野菜が細々と実っていた。
誰も食べないし、せっかくなので少しいただく。
国の調査隊は、魔法袋いわゆるアイテムボックスが支給されているので、物資の不足はない。
魔法袋とても便利だ。とても高価なものなので庶民には持てない。
魔法袋から、今日の分の食料を取り出し調理する。
現世食堂の娘で、前世主婦の腕の見せ所だ。
夏野菜とベーコンとトマトを炒める。これを大鍋に水魔法で水を入れてコトコト煮込む。
野菜たっぷりのミネストローネだ。
おばちゃんは、皆に野菜をたっぷり食べさせたいのだ。
若い男性が多いので、フルーツを搾ったタレに漬けこんだ肉も焼く。
タマネギとかヨーグルト、パインなどの果汁につけ込むと肉が柔らかくなる。
スープの具が煮えたら、調味料で味付けする。
今日は村なので台所にかまどもあって、調理が楽だった。
それに魔法袋からパンを取り出し、軽く焼いて今日の夕飯のできあがりだ。
キャンプの夕飯ってこんなもんだろう。
ハルカがスープをふうふう言いながら飲む。
「お母さんのスープと味が似てる」
「うん。母の味だ」と、学者さん。
ハルカのお母さんも学者さんの母も、きっと子供にたくさん野菜を食べさせたかったのだ。
ハルカと学者さんは顔を見合わせてニッコリしてる。
今晩は村長の家に泊まった。村にはモンスターよけの結界が張られてるが、念のため、モンスター避けの香も焚く。
明日からは、ベッドではなく地面の上で寝ることになる。




