50 やっぱり白魔法
祝 50回
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いろいろ悩んでるエリカです。
遺跡に行くとなるとたくさんモンスターに遭遇するだろうから、ハルカはヒール系の魔法を覚えておいた方が良いと思うのだが、私はヒール覚えたて。
それに、ロベリア先生のようにハルカの肌を切って教えるというのは抵抗がある。
他人の肌を切るってコワイ。
白魔法を教えてくれる人を紹介してもらおうと魔法省に行くと、例の双子がいた。
「ハルカに白魔法を教えてくれる人を紹介して欲しいんです」
「光の属性がある人って少ないんだよね。王宮の白魔法使いは勤務中で忙しいから、教えるのは無理なんだよ」
双子、私なら口説かずに話せる模様……orz
しょうがないので、私が教えることにした。
ハルカを連れて怪我人が多いところに来ました。
じゃーん、騎士団の練習場です。
練習場に行くと、アルベルト様とカインが手合わせ中。
カインは、ボロボロ。毎日必死で頑張ってるようです。えらいなあ。
がんばれ! カイン! おばちゃんは、頑張る男の子を応援しています!
騎士団の偉い方を捕まえてお願いする。
「ヒールの練習をしたいんです。怪我人を治療してもいいですか?」
許可が出たので、まずは軽い切り傷の方から治療する。
即席治療所だ。
「本当は自分の傷を治療する方が分かりやすいんだけど…… 細胞分裂で傷がふさがっていくイメージでヒールをかけて」
ハルカは何回かやるうちにコツをつかんで傷が治せるようになりました。
それから、打ち身、骨折と治療の練習を行う。
カインもヒールで打ち身を治してもらう。
カインの顔が赤い。うんうん。きれいなお姉さんに治療してもらうんだもんね。ふん!
騎士団の皆さんから、
「おお、聖女だ! 」「こんなかわいい娘に治してもらえるなんて」「俺、怪我しちゃおうかな? 」
と、大好評でした。
アルベルト様も側に来て「すごく上達しましたね」とハルカを褒めた。
――その時、「避けろ! 」という誰かの声が聞こえた。
折れた木刀が演習場の柵越えて、くるくると回りながらハルカに向かって飛んでくる。
対戦中の騎士の木刀が相手の木刀に当たって折れてしまったようだ。
私がどうしようとあわあわしているうちに、アルベルト様が素早くハルカの柔らかな身体を引き寄せ、飛んで来る木刀から守った。
木刀は、バンと音を立てて地面に落ちた。
ハルカを優しく抱きしめるアルベルト様。
びっくりして赤くなるハルカ
――乙女ゲーム来たァ!!!!!
ちなみに、カインも私の前にぎゅっと腕を突き出していた。
木刀が来たらはじき飛ばすつもりだったらしい。
ちょっとほほえましい。




