47 強化訓練です。
ハルカの所に行くと、これから魔力と属性の診断をして、魔力があるようなら魔法について学ぶ事になったという。
これから向かうドライオン山脈の遺跡周辺は、モンスターの群れであふれてるから、調査隊がハルカを守るにしても、魔法が使えた方が少しでも旅の安全性を増す。
私とハルカは、呼びに来た侍従について魔法省のある塔に入る。
カインは剣を鍛えたいと、騎士団の練習場へ向かった。
塔に入るとシュタルバーン師が、白い髭を擦りながら待っていた。
「待っておったよ。ハルカ。この魔法具に手をかざしなさい」
ハルカが、お城にあった魔法具に手をかざす。
さすが主人公、やはり魔力はSS、全属性持ちでした~!!! (パチパチパチ)
周りから、どよめきが起る。
ちぇっ、私もそうなんですけど?
「ハルカ、この杖を使いなさい。魔法の指導はトーマスとパーシー、エンバーに任せたよ」
シュタルバーン師がハルカに白くて美しい杖を渡して別の部屋に去って行った。
調査隊の双子の魔法使いと、エンバー先輩が魔法の指導をする。
双子は、それぞれが火と風、雷と土、魔法のエキスパートだそうだ。
かわいらしい容姿の双子の魔法使いが現れた。
「魔法省のトーマスとパーシーです。初めまして、かわいい女性。君の美しさで心臓が止まりそうだよ」
美しい双子がハルカの手を取りキスをする。
「僕の天使。今日は、僕たちが優しく指導するからね」
双子、チャラい。口説けないと話せない病気なんだろうか?
「この杖は伝説の杖らしいよ。ユニコーンの杖だって。美しい貴女にぴったりだね」
おおう、いきなり初期装備で伝説の杖ですか?
「まずは、火と風の魔法から教えるね」
「そのあとは、僕が土と雷の魔法を教えるよ」
トーマスが火と風、パーシーが土と雷のエキスパートだそうだ。
「まず僕がやってみせるね。杖の先に君への情熱を込めるよ。ファイヤーボール! 」
いやいや、込めるのは魔力ですから……
結論から言うとハルカ、チートだった。
ファイヤーボールをバンバン飛ばし、風魔法のかまいたちで的を切り裂いた。
「君のファイヤーボールは情熱の嵐だね。君の風魔法で僕のハートはきりきり舞いさ」
言ってる意味がわからん。
土魔法で土壁を作り、雷でスタンした。
「ああ、僕の心にも電撃が落ちたよ」
土壁もコメントしろ。
「あっという間に覚えてしまうなんて、僕の天使はなんて天才なんだ」
「もう少しゆっくり覚えて欲しかったな。君とずっとレッスンしたかったのに残念だよ」
「明日は、エンバーが教えるからね。ハニー僕たちの事を忘れちゃイヤだよ」
と、ウィンクして双子は去って行った。
チャラい一日だった。
なんかすごい疲れたと、言うのが私とハルカの感想だった。




