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36 狩猟採集

近くの森に来ましたエリカです。

弁当持参で、気分はピクニックですw


もちろん、カインと琥珀も一緒です。

琥珀には「留守番して良いよ」と言ったのだが、暇らしい。ついてきました。

相変わらず、何でも見に来るにゃんこです。


私の目的は薬草採集。カインはモンスターも狩るつもりらしい。


『ゴブリンでもわかる薬草図鑑・ハンディ版』を持ってきましたが、薬草わかりにくい。

これって、ゴブリン以下ってこと?


薬草採集と言っても奥が深い。

薬草によって採集する時期、採集する箇所が違う。

たとえば、止血、解熱、強壮、利尿、通経の薬効作用があるアカネは、秋に掘り起こした根を天日で十分乾燥させたものを茜草根として生薬に用いる。


見分け方も難しい。

たとえば、痛風・結石の治療薬となるアオダモは樹皮を使うが、春の白い花の咲く時期ならともかく、よくある葉、幹の形だし見分けにくい。 


「どれが薬草だか、よくわからない!」と嘆いていると、

( 鑑定、使えばいいのに ) と琥珀がいう。

「どうやって使うの?」

( 教えてなかったっけ? 第三の目を開くと鑑定や千里眼が使えるよ。 )


眉間の上あたりにある第三の目はアージュニャー・チャクラと呼ばれ、開眼すると肉眼では知覚できないビジョン系の能力が発達して、透視、遠隔視、鑑定などができるようになる。


「どうやって、第三の目を開くの?」

( 長い時間かけて瞑想とヨガの修行で開く方法と、短時間で開くのとどっちがいい? )


「短時間で、お願いします。」

( ニヒヒ、じゃあやるよ。 )にゃんこが笑う。しかも、しっぽピン!だ。悪い予感がする。

琥珀が私のおでこに、猫パンチを繰り出す。

琥珀の魔力が私の額に注がれる、熱い、熱い、痛い、頭がガンガンする。


その日は頭が痛くて薬草採集どころではなく、カインに支えてもらい泣く泣く家に帰った。



**



次の日、目を覚まして驚いた。全ての物に細かい説明文が付いている。

ベッド:木のベッド 11年物 ランクD

布団:木綿 3年物 ランクE

情報が多くて頭が痛む。


琥珀が顔をのぞき込む。

琥珀:ケット・シー 124歳 ランク:不明 状態:呪い


琥珀、年歳がすごいことになってる! あ、猫だから人間と年齢の数え方が違うのかも?

普通の猫も、1年で大人になるし……


「琥珀、状態が呪いになってるよ!」


( 起きた? 鑑定起動中? 気持ちを落ち着けて、魔力を第三の目から離す。)

おおう、通常モードにもどりましたぜ。


( また、鑑定したいときは、第三の目に魔力を集中させるといいよ。 )


「これで、薬草採取が楽になりそう…じゃなくて!、呪いってなってるよ! 大丈夫なの? 」


琥珀は、ばれたかと、ふうっとため息をつく。


( ケット・シーはね、箱をみると入ってしまう呪いが掛かっている。 あと、穴も。 )


ああ、あれね。猫全体にかかってるよねw

呪いだったのね……




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