34 ビバ!夏休み!
あれやこれやで1学期も終わり、夏休みになりました。
ビバ! 夏休み!
駅馬車に乗って、下町まで戻ってきました。
学園は王都の郊外にあるので、エリカたちの住む下町までは、馬車で半日ほどかかる。
お金がないので、長い休みじゃないと帰れない。
カインと一緒に、下町に帰ってきた。馬車の揺れでおしりが痛い。
家の前でかあさまが立っている。
きっと、朝からそわそわ待ってくれてたんだろうなあ。
「やっと、帰ってきたのね。」
かあさまは、相変わらず麗しくにこやかにハグしてくれました。
柔らかくって良い匂いがする。
夏休みになったらやってみたいことが、2つ有るんです。
1つめは、じゃーん、飯テロ?、転生チート?したいです。
せっかく前世の記憶が有るんですから、いろいろ作って儲けようじゃありませんか!
まずは、餃子を作ってみよう!
琥珀が見に来る。にゃんこ、物見高いので何でも見に来る。
今朝は、洗濯物を干すのを見ていた。にゃんこ洗濯物を干すのをみてどうするというのだろうか?
今日は料理なので、衛生上、離れたところから見てもらう。
餃子、前世の得意料理です。皮から作る。
餃子の皮、結構簡単なんですよ。
薄力粉1:強力粉1:お湯1の割合で作る。
強力粉がなかったら、薄力粉だけでもオッケー。その時は、薄力粉2:お湯1
ボールに薄力粉と強力粉を混ぜた粉をいれる。
それに、お湯を少しづつ注ぎ、フォークで混ぜる。手でやると火傷するので、箸やスプーンなんかで混ぜると簡単。
小麦粉がポロポロになっていく。まとまってきたら、手でこねて丸める。まとまらなかったら、水を少し足す。
小麦粉を丸めたり、こねたりって何か癒やされる。
前世だったらラップかけるんだけど、ここにはないので、丸まった生地に濡れ布巾ををかけて30分ほど休ませる。
生地を寝かしてる間に具を作る。
キャベツとネギを刻み少し塩をふる。しんなりしたらぎゅっと絞る。
本当はニラが欲しいけど、ここにはない。
挽肉、生姜のすりおろし、酒、塩こしょう、ごま油、鶏ガラスープを入れて混ぜる。
お醤油が有ればちょっと入れるんだけどない。
臭いが気になるので、ニンニクは入れない。
まな板の上に打ち粉をして、休ませた生地を太さ3~4cmくらいの棒状にのばす。
適当に輪切りし麺棒で伸ばせば、餃子の皮のできあがり。
ご家庭によっては、小麦粉に油や塩をちょっと加える派もいる。いろいろ工夫してみるのも楽しい。
皮が出来たら、皮の縁に水を塗って具を包む。
フライパンを熱し油を引いて、餃子を並べる。焼き色がついたら、小麦粉をとかした水(100ccくらい?)を注いでフタをし、蒸し焼きにすると、羽根つき餃子になる。
バイト先のラーメン屋のおじちゃんは、ラーメンのスープ(塩、醤油を入れる前)を入れて蒸し焼きにしていた。
水気がなくなったらごま油を回し入れ、中火で焼き上げる。
最後に油を入れるとカリッと仕上がる。
出来上がった餃子を、かあさまとカインと客のおじさま達と試食。
あ~、醤油が欲しい。しょうが無いので、通の食べ方、酢で餃子を頂きました。
熱々で、ビールが欲しいです。
餃子はやっぱりひと味足りないと、要検討となりました。
しょうゆ~!!!! ギブミーショウユ!!!