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33 夏休み前







琥珀の熱烈指導により、ほぼ闇魔法使いのエリカです。真っ黒です。

乙女ゲームの主人公(仮)なのに、良いのだろうか?


期末試験があった。あった。あった。

結果は、普通。

結構、頑張ったんだけどなあ。

全属性あるせいで科目が多いんですよ、私。器用貧乏という言葉が頭に渦巻く、今日この頃です。

魔法の実技のテストで、一番得意な魔法を示せというのでダークマターを出したら、皆にめっちゃ引かれました。ぐすん。

ダークマター簡単なんですよ。

日常生活でたまったドロドロしたストレスを魔力に込めて出す!って感じですw

闇属性のある方は、ぜひ、お試し下さい。

腹が立つ上司、先生、夫、嫁、姑、クラスメイトなどの顔を思い出しながらやると良いでしょう。



**



さあ、もう少しで夏休み。

夏休み前の準備をしましょう。

ということで、イザベラ様にお願いしてエンバー先輩を魔法の練習の講師にお願いしました。


知ってます? 貴族ってねえ、格下からお呼びだてするわけにいかないんです。

エンバー先輩にお願いしたくても、伝手を探さないといけないんです。

身分社会めんどくさ。


エンバー先輩、演習でみせた氷魔法。すごーいと関心したけど、それもそのはず、

なんと!学生ながら、国一番と言われる氷魔法の使い手でした。(パチパチ)

氷の貴公子といわれるらしいw

アルベルト様ほどじゃないけど、整った容姿、優しい人柄、惹かれる女子は数多いのですよ。


イザベラ様のお願いに、エンバー先輩、快く引き受けて下さいました。

さすが、ナイスガイ!


イザベラ様と演習場でお待ち申し上げていると、エンバー先輩とアルベルト様がお二人でいらっしゃった。


イザベラ様が、優雅に挨拶カーテシーをした。私も跪いて礼をする。

「アルベルト様もいらして下さったんですね。」

「ああ、俺もエンバーの氷魔法を学びたいと思ってね。ご一緒願えるだろうか?」

「喜んで歓迎致しますわ」


「アルベルト様、騎士なのに魔法が使えるのですか?」

「今まで剣だけで良いと習わないでいたのだが、先日の演習で魔法が使えれば、守れる命も多いと気づいてね。ただ、俺が魔法が使えるとは内密にして欲しい」

と、唇に人差し指を当てていだずらぽく笑った。


「神に誓って他言いたしませんわ」「私も誓います」「私も」


「俺はね、強くなりすぎてはいけない人なんだ」とアルベルト様が意味ありげにおっしゃった。

イザベラ様とエンバー先輩は、訳知り顔だ。


貴族もいろいろ大変なんだろうなあ。


エンバー先輩が氷魔法の見本をみせる。

魔法で水を出す感じから、熱を奪ってぎゅっと固めるイメージで魔法を放つそうだ。


今回は、どうしても氷を出したいという意気込みのおかげか、サクサク魔法が上達する。

欠片ほどの大きさからバレーボール大まで氷が、ボンボン出ますぜ!


イザベラ様は、氷を忍者のクナイのように撃ちさせるようになりました。

アイスドリルですw


アルベルト様はエンバー先輩ほどじゃないですが、モンスター1、2体ほどなら足元を凍り付かせられるようになりました。


イザベラ様には内緒ですが、おかげで夏に冷たい飲み物が飲めそうですw




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