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21 作ったら、性能テストだよね? 

・第1話、エピローグをプロローグに、変更しました。

・第1~8話、ヒロインの名前を『エリナ』を『エリカ』に変更しました。

両方とも、ご指摘ありがとうございます。ずっと、気づかず恥ずかしいです…… 

どっちもすごい間違いで、きゃっ!って感じです。






へろへろになって、寮に戻ったエリカです。


3時間の大演芸大会で、さすがのレイアス先生も疲れた顔をしてた。

憂いをおびたイケメンの破壊力は、すごかった。

カインはまだいけると、木刀を振っていた。

体力バカだ。


杖職人は、普通、枝に穴を開け、魔法素材を芯に通し封印し、呪文を刻み、魔力を注ぎ杖を作る。


帰り道、先生に、なぜ皆この方法で、杖を作らないのか、聞いてみた。

「精霊を召喚するのに、多くの魔力が必要だし、精霊に何を要求されるか分からないからねえ。成功率が低いんだよ。

 それに、失敗すると、イモムシに変えられたりするから、危険なんだよ。アハハハ。」と爽やかに笑った。

イモムシになる危険があったのか……

何が「アハハハ。」だ!



**



翌日が休日で良かった。

お寝坊し、ヨダレをたらして寝てるところを、琥珀にほほをポフポフと叩かれてます。

肉球でほほをポフポフされるなんて、ご褒美です。

もう少しこの感触を楽しみたいと、寝たふりしてたら、

おでこにもふもふとした感触が……

いやん、おでこにおはようのチュー?ちゅーなの?と、思ったら、

おでこをカプッと、噛まれました(泣)


( いいかげん、起きろ! )だそうです……



朝ご飯を食べて、イザベラ様の寮に向かう。

上流貴族の寮は、豪華ホテル並みだ。

出てきたメイドさんに、面会を申し出る。


イザベラ様に「つえ出来たら、一番に見てあげてもよろしくってよ。」と、ツンデレ語で出来たら一番に見せてと、お願いされてたのだ。

本当は作るところも見たがっていたのだが、貴族のお嬢様は夜間徘徊、禁止なのだ。

夜間徘徊禁止でよかった。イザベラ様に盆踊りを披露する羽目になるところだった。


ハートの真ん中に椿がついた魔法少女の杖を見たイザベラ様は、

「きゃー、かわいいわ! こういうのもアリだわ!」と大興奮だった。

さっそく、工房に頼んで作らせなきゃと、おっしゃってたので、今後、杖界?に新たなウェーブが来るかもしれない……



**




昼食をとって、演習場へ行くと、すでに、レイアス先生とカインが待っていた。

レイアス先生が、つえの出来映えを確認したいと、午後、演習場で落ち合う約束をしていたのだ。

ちなみに、カインは野次馬だ。


演習場はテニスコートほどの小演習場5つと、体育館ほどの広さの大演習場がある。

各演習場は、魔法を撃っても大丈夫なように、魔法障壁が張られている。


小演習場を借りて、つえの性能テストをする。


「じゃあ、まず、ファイヤーボールを撃って。」レイアス先生が指示を出す。

魔法少女のつえを構えて、呪文を唱える。

ううう、精神年齢おばさんが、魔法少女のつえ、イタイ。

こぶし大のファイヤーボールが、的に命中する。


ホタルほどの大きさだったファイヤーボールが、こぶし大に!

「やったあ! 先生、これなら、スライム倒せますか?」


「うん。ゴブリンとか小さなモンスターはいけると思うよ。」


私は、ニヤッと笑うと、「じゃあ、こうしたらどのくらいいけますか?」

と、ダ、ダダ、ダーンと、ファイヤーボールを連打した。

的が木っ端みじんだ。

人間機関銃だ。こちとら、魔力の量には自信があるぜっ!

カインが口を開けてポカンとしている。やったネ!


「オークくらいの中型モンスターも数が多くなければ、いけると思うよ。」

レイアス先生が、とウィンクした。


夢で思い出した演習で襲ってきたモンスター、小型と中型だった。

数もそんなに多くなかった。いけるよね?



**


つえの性能テストの帰り、「大事な話がある。」と、カインを人気のない場所へ誘った。

何を思ったのか、カインは「え? そういうのって男から……、いや、うん。」と訳の分からないことを言ってたが、気にしない。

呼び出しとか、タイマンじゃないぞ、カイン。


「前に、ここって、娘がやってたゲームの世界に似てるって言ったの覚えてる?

ゲームだと、今度、森に行く演習で、モンスターに襲われるんだ。小型から中型、5、6匹だったと思う。

だから、念のため、演習で気をつけて欲しいんだ。」


「そういう話か……。 分かった。気をつける。」とカインは、肩を落としていた。

ん? なぜ、肩を落とす?




この方法で、今朝も、うちの猫に起こされました。

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