18 つえを作りましょう1
切りが良いところまでで、短めです。
そんなこんなで、つえを作ることにしたエリカです。
いやあ、自作つえなんて、オタク心をくすぐりますねえ。
ちなみに本の題は、「ゴブリンでもわかるつえの作り方」ですw
ゴブリンができるのなら、私なら楽々のはず!
『 1 つえの素材を用意しましょう。
~++ 用意するもの ++~
木の枝 芯となる魔法素材 』
木の枝はいいとして、芯となる魔法素材ってなんだ?
『 芯となる魔法素材としては、有名な物に、不死鳥の羽、竜のひげ、鱗、爪、ユニコーンの角、尾などがありますが、初心者が手に入れるのは、難しいでしょう。
比較的、初心者でも手に入れられる素材としては、モンスターもしくは召喚獣の骨、角、羽、うろこなど体の一部が、適当でしょう。
木の枝は落ちた枝を使いましょう。
つえを作るのに、木の精霊の力を使うので、木を折ったりすると精霊が力を貸してくれないときがあります。
木の枝は、つえにした際、折れないように、堅い物を選ぶとよいでしょう。』
ふむふむ、自然に優しい素材ってやつね。エコね。
芯になる魔法素材は、クラスの皆様にお願いした。
「つえを作りたいので、よかったら召喚獣の角、羽、うろこなどを、恵んで下さい。」
イザベラ様が、「まあ、貴女、つえを使わないのは、ポリシーじゃなくて、買えなかったのね?」と、びっくりしていた。
貴族のお嬢様は買えないという発想はないらしい。
イザベラ様、つえを使わないのは、ポリシーと思ってたのか……
イザベラ様から、炎とかげのうろこをいただいた。
小さいけど赤くてキラキラして、とてもきれい。
委員長は、怪しい虫の抜け殻をくれた。ちょっとこわい。
クラスの皆が召喚獣の変な動物の毛とか、カラフルな鳥の羽とか、くねくねした草の葉っぱとかを分けてくれた。
それを見ていた琥珀が、顔をおててでカシカシと洗い始めた。
明日、雨なんだろうか?
(これ、あげる。)
差し出した猫の肉球の上に、小さなひげが乗っている。
ケット・シーのかわいいひげ頂きました。