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15 森の救世主

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またまた、遭難中のエリカです。

前も後ろも、右も左も森の中です。


「琥珀、寮どっちかわかる?」

(わかんない。)

「そうだよねえ。バッタ追って、ねこまっしぐら!だったもんね。」


「右から来たと思うから、右へ戻ろうか? いや、カインが方向に関しては、自分を信じるな!と、言うから、左に行くべきか……」

とりあえず、左の方に歩き出す。


だいぶ日が傾いてきた。

日が沈むと真っ暗で歩けないから、早く森を抜けねば!

急ぎ足で歩く。

真上の木から、ガサッと何かが動く音がした。

また、森の救世主さま!


目の前にヌルッとした何かが、落ちてきた。

ん?救世主さま?


RPGで、お馴染み スライムでした。


しかも、やる気のあるスライム。スライムが体当たりした。

いやあー!、ぬちょっとしてるよう。

地味にいたい。


ここは、勇気ある撤退だ!

琥珀を抱えて、右に逃げようとするが、スライムがぽよんと跳ねて回り込む。

じゃあ、左だ!

スライムがぽよんと左へ跳ぶ。

もとい、右へ!

スライムが右に左に跳ぶ。スライムの反復横跳びだ!

えええ、リアルスライムって、こんなに素早いの?


しょうが無い、攻撃だ。ファイヤーボール!

ひょろひょろファイヤーボールが、スライムに命中。

スライム、ぷるっと、身を震わせただけで、『で?』ってドヤ顔してる。


「くっ! 魔法の効かないタイプか!」

しょうが無い物理でいくか。

地面に落ちている枯れ枝を拾う。

ヒノキの棒だな。攻撃力1だな。

スライムを打つ。ぼよよん。揺れるだけで、なんの効果もなさそうだ……


「魔法も、物理も効かないなんて。森の主かも……」


――しょうがないな。加勢しよう。

木の上から、男の人が飛び降りた。

森の救世主さまだ!


心なしか肩をふるわせてらっしゃる気がするが、気のせいよね。

あ、武者震いってやつかも?


救世主さまが、ぽんと剣でスライムを叩くと、「きゅ?」と音がして、スライムが消滅する。

スライムが消えたあとに、爪の先ほどの魔石がコロンと転がった。


さすが、救世主さま! 剣で一太刀で、スライムを退治しました!!!



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