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通行人B列伝 THE B

作者: 天狗 白鴉

なんでこんなの書いたんだろう…俺…

この世界では通行人Bになったものが(男に限る)一週間だけ主人公になる。即ち!主人公=通行人!通行人=主人公の関係になっている!通行人Bになるためにただひとつのルールがある!それは…『2番目に歩く』という簡単なルールである!男たちは自分が主人公になるべく戦い続けているのである!(日曜午後六時から深夜零時まで)

8月6日日曜日午後五時三十分

刻一刻と時は近付く。戦闘の会場になる東京には男たちが集まっていた。あるものは家族に主人公になると約束し、またあるものは今日こそという気持ちを持ち戦いに望む。

午後六時

そして時は来る。開始は通行人が歩いてから。

そして…男の一人が歩いたその瞬間!

「行くぞぉぉぉぉぉ!!!」

「ウオオオオオオオオオォォォ!」

一斉に走り出す。

ちなみにスタートと同時に歩くような初心者は初心者キラーに戦闘不能にさせられる。

各々が相手を倒すべく戦うなかで一際大きな存在を放つ集団がいた。

プロが集まったギルド『夜ノ狼』だ。

このギルドでは毎週主人公にする人間を選び、そいつをギルドマスターにして戦っている。今回のギルドマスターは近接戦の鬼と呼ばれる村岡だ。

「行くぞお前らァァァァァァ!」

ギルドの中では最も戦闘経験が豊富で過去に三回ほど主人公になった大ベテランだ。

「駆け抜けろォ!凪ぎ払えェ!」

勇ましく進んでいる夜ノ狼の前に飄々とした少年が刀を持って立っていた。

「どけどけ!夜ノ狼が通るぞぉぉぉぉぉ!」

だが少年は避けなかった。それどころか刀を抜き夜ノ狼に向かって一閃。すると夜ノ狼のメンバーは吹っ飛んだ。

「悪いが今週も主人公をさせてもらうよ」

彼の名は佐藤鋼二。戦いに参加して僅か1ヶ月で主人公になった男。先週の主人公で今までに五連勝中である最強の戦士だ。

「僕に勝てるくらい強いやつはいないのかな?」

と呟いていると火の玉が飛んで来る。佐藤はそれを切る。

「僕の魔法はどうかな?」

「来たか…伊東!」

伊東武瑠(たける)。先週から参加したダークホース。彼は魔法を使って攻撃するという特殊な戦士だ。

「フフフ…会いたかったよ。主人公サマ」

「ダークホースかなんだか知らないけど俺がぶった切ってやる」

「さあ来い!佐藤鋼二!」

「ウオオオオオオオオオォォォ!」

二人がその力をぶつけ合おうとしたいそのとき!

『本日の戦闘は終了です。今週の主人公は横山滋郎です。繰り返します…』

戦闘終了の合図だった。

「横山?聞いたときないな…」

「俺も知らねぇぞ? 一体だれだ?」

「え?横山?お前知ってる?」

「いやわからん」


横山滋郎は混乱していた。何故自分が主人公になったのか。滋郎の兄、横山博は一週間前、戦いに参加して足を怪我したため弟に戦いを託した。滋郎もそれを承諾したのだが、自分には戦う力がなく困っていた。そして一週間後の今日。戦いの事を完全に忘れていた滋郎は一時間遅れで会場に入った。その際人が少ないエリアから入って行ったせいか滋郎を標的にする人が多かったため滋郎は逃げ続けた。スタミナも切れ疲れたのでゆっくり歩く事にした。そう彼はゆっくり『歩いた』のだ。この時点で滋郎はその週の主人公になった。


ちなみに滋郎のストーリーは変哲のない日常系のものだったため、史上最悪の戦いと言われ続けた。

なんだったんですかね、この小説。

ちょいとレビューしてみてくださいな

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