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説明会その01

前半は流し読みでおkです

「うっふぉおおおおおおお」


一人で声を上げる。だだっ広い背の高めな草が多い草原の中、長々と続く街道でぽつんと立ちながら。いやぁ、マジかぁ...


まず視界がすごい。眼の前に薄い少し緑がかかった透明なディスプレイのような者が ある。手で触ると楕円状っぽい上、押すと頭についたナニカにカチッと音を立てて収納された。

もう一度下ろす。カチッと音を立てて下りる。かっけぇ....


手と腕を見る。黒い少しテカった不思議な素材がまず全体を覆い、その上に白い金属パーツが付いている。

かなりメカメカしいデザインのとなっておりかっこいい。各所にアタッチメントのようなパーツもある。

関節を見ると肘には金属のパーツが付いていたがそれ以外は黒い奴で覆われている。触るとツルツルしていて気持ちがいい。関節の柔らかさや感覚からすると生身のままのようだ。手もまた甲は金属パーツが付いているが手のひらは黒い奴で覆われている。だが、滑り止めのようなものが付いており、ものを握るとしっかり保持できそうだ。肩はアタッチメントが付いているぐらいであった。


視線を下げて胴体を見る。腕と同じく金属パーツが付いているがほっそりとしており結構シンプルである。各所にアタッチメントが付いており、腰には何かが入ったホルスターが見える。これは後で見よう。

手で叩くがカンッと金属同士ぶつかり合う音と何かが当たったという感覚。腹とかも生身のままなのだろうか。


足を見ると一気にパーツの量が多くなる。相変わらず黒い奴ベースの白い金属パーツである。全体的に見て腕と似ているが膝には少し鋭いパーツが付いている。こりゃ、蹴った時追加ダメージが与えれそうだ。


「ふむ....こりゃぁ素晴らしいほどカッコいい」


素直にそう感想を述べるが確かめるのを忘れている場所があった。まず首を触る。首も金属パーツで守られていた。顔を触ると素肌のようだが顎から頭頂部へと金属パーツが付いてある。

髪の毛を一本抜くと黒髪でなく少し金のかかった銀髪。うへぇ、超厨二チック。


まずはパンチ、キック、チョップなどと適当な動きをする。パーツ同士一切干渉し合う事は無く、スムーズに動く。

ジャンプをすると素の身体能力が上がっているのかこのパワードスーツみたいなののおかげかわからないが前の世界よりも高く飛べる。

反復横跳びをするがこれも軽く自己記録更新した。


軽く激しい運動をしたせいかちょっと息が乱れるだけで体力もかなり上がっているようだ。素晴らしい。


右腰のホルスターを見ると何かの柄が見える。刀のようだ。右手で柄を持ち、引くがなかなかうまいこと引き抜けない。

やっと引き抜けて刀を見る。刀身は80cmほどで刃紋は無いがこりゃまたメカメカしく、黒い導線のようなものが走ってある。少し角度を変えて刀身を鏡のようにし、自分の顔を見る。肌は少し色白で水色の瞳に白い髪。お前誰だよって感じだがよくよく見ると目元とかが生前と似ている。すげぇ、顔面整形したんじゃねこれ??


野原で軽く刀を地面に向かって振る。ピュッピュッと風を切る音と共に草が舞い散る。こりゃ斬れ味相当だぞ。触らんとこ。絶対怪我する。


抜刀と同様手こずりながら納刀し、左のホルスターを見る。グリップが見える。こりゃあれだ、銃だ。

軽くグリップを引くとパシュッと空気が抜ける音がする。すごいな、この全体を通り越してのくたばれクソファンタジー感。最高だわ。


銃は銃身が長く、オートマチックタイプである。体の白い金属と同じ素材で出来ている。まずは側面のボタンを押すとマガジンが地面に落ちた。

焦って拾おうとするとマガジンは光の粒子へと変わる。それと同時にホルスターからマガジンがニョキっと出てくる。


マガジンを入れ、スライドを引く。銃なんて初めて触った為、スライドの重さの比較対象が無いが結構軽い方だと思う。

さて、まずはファンタジー世界に来たのだから早速やろうか。


「ヒューッ!!」


振り返って適当な草原に一発銃を撃つ。ダァンッと音を立てて銃弾を発射する。反動は思ったより無かった。


「ギャインッ!!」


...こりゃまずいっすね...なんか生物に銃弾を当てた模様っぽいっすよ...しかもワンコ系....


ガサガサッと音を立てて草原の中をナニカかが走ってくる。身の危険を感じ、バックステップすると目の前に体長80cmほどの狼が


「GRRRRR」


と唸りながらご登場。その後ろから続々とバックダンサーの狼さんもご登場。

俺はなり振り構わず背を向けて逃走した。

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