こんな俺です(彼視点)
初めての連載物です。
いつまで続くか分かりませんが、よろしくお願いします。
身長約198cm。体重は忘れた。
筋肉ムキムキの体は正直言って暑苦しい。そして目つきが悪い。
それが俺、尾形直毅(15歳)。
*
小さい頃から、俺は異様なくらい丈夫だった…。
四歳の時、友達にぶつかってジャングルジムの頂上から落ちた。
大怪我どころか掠り傷一つ負わなかった。
しかしジャングルジムの方は、自由落下した俺がぶつかった場所だけメッコメコに折れていた。
ジャングルジムの損害版賞金を、俺にぶつかった友達の親が支払っていた。ゴメン、本当に。
小学校の卒業式の日、寝坊して大急ぎで登校中だった俺に近くの工事現場から鉄骨が落ちてきた。
そのうちの1本が俺の頭に直撃したが、頭ではなく鉄骨が曲がった。グニャっていう感覚が今でも忘れられない。
現場に居たおじさんの1人が眼を丸くしていたのは、見なかった事にして欲しい。
中学一年生の時、上級生の男子達から「調子に乗っている」という理由で集団リンチにあった。
刃物でも傷つかない俺の身体。それを素手で殴るものだから、相手の拳は無事ではすまない。
あっという間に皮膚が裂けて肉が露出し、指の骨は使い物になりそうも無くなった。
数分も経つと奴らは怯えて逃げ出し、次の日から学校で絡まれる事は無くなった。
気楽といえば聞こえは良いが、同級生にも怯えられ、彼女どころか友達すらいないボッチ生活を三年間送ることになった。…おかしいな、目から心の汗が。
まあ、そんな生活も今日で終わりだ…と、思いたい。なぜなら、
「…今日から、高校生か。」
そう、高校生。リア充から程遠くても、友達を作る絶好のチャンス。
(昔の事を知らない奴なら、気軽に話せる気がするしな)
大勢に囲まれてワイワイ騒ぐ、人気者になりたいとは言わない。
彼女が欲しくないと言えば嘘になるが、居なくても構わない。
教室で穏やかにクラスメートと会話し、放課後は仲のいい友達と遊びたい。
(…目指せ、脱ボッチ。)
そう思い、キリッと真面目な顔をした瞬間に
「ひっ……」
すれ違った女の人が、俺を見てひきつった顔で声を漏らした。
…泣いてもいいか?