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欲望
あの頃、僕が考えていたのは、ただただ
彼女のことだけであった…
若し頃の僕は純粋で心が澄んでいた。
僕はこんなに全てを捧げようと思ったのは
彼女が初めてであった。僕には悩まされる
患いがあった。そのせいでこのようなこと
になろうとは予想もしていなかったのである。
僕には友人がいた。名はダニエル、幼少期
から何をするにも一緒だった。お互いに競い
あい、互いに友情を深めていった。こんな友
人がいた事は僕にとって幸せ以外の何物でも
なかった。そんな幸せがずっと続けばいいと
考えたこともあった。今の僕には関係ないが。