2話:変化なし
『ハナ〜!?』
登校中、ケイが花に近づくが元気のない花。
『どうしたの?珍しく元気ないじゃん!』ぼーとしてる花
『オーイ生きてますか〜?ってあんた傷が昨日に比べて一つ多いんですけど』
『………はっ!?あっケイちゃん!?えっ何?キス?INですけど??』
『…何言ってんの?』
『…さぁ?』
いつもチンプンカンプンな花。軽い沈黙の時間が流れる。
『おはよ〜』
後ろから岡田と相葉が寄ってくる。
『あっ岡葉ちゃんオハヨー』
『おいっ!私と相葉を混ぜるなよ』
『えーじゃあ相田ちゃん?』
『いやいや変わんないから!』
朝から花と岡田相葉のコントを見せられるケイ。
若干、花が元気無いのを気にしながらもそういう日もあるだろうと余り心にとめる事はしなかった。
後ろを歩く大地とヨシタカ
『なぁなぁ聞いてくれよ〜昨日合コンしたんだわ〜』
まぁ前々から言ってたし
『そしたら、どこでどう間違ったか岡田と相葉があっち側にいたんだよ!そしたらあいつら俺の顔見ると明かに、え〜って顔するわけ』
『………』
『あれ?大地君今笑いませんでした?まっそれで、俺も対抗して、え〜って顔するわけ、そしたら岩崎のくせに何調子こいてんの的な流れになってさ〜…………』
ヨシタカはその後教室につくまでずっとその話を続けていた。
『〜でまー結局、2人とも仲良くなったんだけどな』
ニカッと笑いなぜか誇らしげで話を終えた。
『よかったな。じゃあこれからは俺に付きまとわず、その人達と仲良くしていけよ。』
軽くあしらう。ただ他に言うこともなかったし。
『いやいや残念ながらそうはいかないんだな〜。あの2人がさお前とも仲良くなりたいってさ。まぁ女からしたらお前は憧れの的なのに、なかなか仲良くなれないからな〜。そこで親 友 の オ レを頼ってだな〜…あれ?オレって利用されてるだけ!?』
相変わらずひとりで騒ぐヨシタカだった。
『いや俺はいいよ。…別に話すことないし………ってか話せないし…』
モゴモゴと声を小さくして言う大地
別に苦手だから興味がないわけじゃないけど今すぐ彼女がほしいとか女友達がほしいとかは思わない。年を重ねればいつか自然に話せるようになるだろうし。でも今は女性と話すのは苦手だし、苦手なことにチャレンジする意味ないし。。
一方花達の教室では。
『ちょっと聞いて聞いて!』
元気よく喋りだしたのは岡田。
『昨日合コンだったんだけど〜どこでどう間違ったか隣のクラスの岩崎ヨシタカが来てたわけ!』
『そうそう、もう、えーって感じだったんだけど〜あいつ必死だったし、よく考えたらあいつあの森大地君とスッゴい仲良いんだよね』
相葉と岡田が交互に話す
『で、まずあいつと仲良くして〜利用して森君と仲良くなるって作戦!そしたら私らは森君レースでトップを走れるの!』
ニコニコ笑いながら話す岡田
『えっ何その森君レースって…?』
大体は予想つくが一応聞いてみるケイ
待ってましたと言わんばかりに答える相葉
『も〜だめだなケイは〜。いい?森君レースってのは〜あの女の子と全然話さない超カッコイい森君を誰が射止めるかって話。でもまず話すってのが第一関門なわけ!そこで岩崎を使って…』
フフンと得意げに話す。まぁそんなもんだろうなと。
しょうもない話でも聞いてあげるのが友達なんだとひとり納得するケイだった。
『んで私らが今一歩進んだ感じ?あんたらはまだスタートラインだね』
『まだ話てないんじゃないの?ってか勝手にレースに参加させないでよ。私興味ないし』
冷えきってるケイ。ケイらしい事だけど。
『え〜つまんない!あっ花は??森君!知ってるでしょ!?』
『…誰?猫?』
『………』
『………』