survivord suit
天を覆う重い煤砂と、命を削りながら生を繋ぐ歪んだ防護衣。
上層都市に見捨てられ、「残りかす」として灰色の掃き溜めに這いつくばる人々の抗いと絶望を描くディストピア・サバイバル。
視界を遮るのは、空を埋め尽くす重い砂埃(Soot)だった。
「サバイバル――生き残り、か」
男は吐き捨てるように呟く。上層都市の連中から見れば、この灰色の砂に埋もれていく自分たちはただの「残し」……掃き溜めに放置された残りかすに過ぎない。
呼吸を繋いでいるのは、全身を覆う密着型の防護衣だ。外の煤けた砂嵐と、男自身の擦り減っていく生命力をズルズルと吸い上げ(スナッ)ながら、機械は冷徹に生を生かし続けている。
砂埃(Soot)を喰らい、命を吸われながら這いずる。この歪んだ皮膚を纏う限り、男は「残りかす」としてこの絶望を生き抜くしかなかった。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。筆者の「つぐみ」です。
空を覆う重い煤と砂埃、そして命を吸い上げる防護衣。絶望的な世界で「残りかす」として這いずる男の物語はいかがでしたでしょうか。
息も詰まるような灰色の世界ですが、生き延びようとする泥臭い泥臭い執念を描きたくて、一文字ずつ言葉を紡ぎました。すべてを削りながら繋ぐ呼吸の先に、彼が何を見出すのか。その結末まで見届けてくださった読者の皆様には、感謝しかありません。
厳しい環境下でのサバイバルを通して、絶望の中にあるわずかな光を感じていただけたなら幸いです。




