02-04 護衛
ソフィア様付き側近侍女組リーダーのシャーリーです。
ソフィア様からご相談がありました。
「お友達のエストちゃんが最近すごく悲しそうなお顔をしているの。
どこかお城の外に出かけているみたいなの。すごく心配だから後をつけてどこへ行っているのか確かめてみたいのだけど。」
とのことでした。
「それで、どうするの?」アネットが聞いた。
「当然お止めするんでしょ?」トエリが詰め寄ってきた。
「セラルド様にもお知らせすべきよね。」ステラは当然のように指摘した。
「エストちゃんってセラルド様からも正体不明だから要注意だってご指示があったじゃない。」最後はセシル、こいつはこういう時は基本を外れない。
みんなの言うことはもっともです。侍女としてそうすべきなのでしょう。
でも私は少し考え、違う答えを選びました。
「私達が無理にお止めしたりセラルド様に通報して禁足になったしたら、ソフィア様は私達にも黙ってお一人で行ってしまわれるんじゃないかしら?
そちらの方がよほど危険だと思うのだけど。」
「じゃあどうするの?」もう一度アネットだ。
「セラルド様にはあらかじめご相談した上で、ソフィア様にはセラルド様には内緒で私達もついていく、とお伝えしようと思うの。
私達はソフィア様の側近侍女組。今回のようにセラルド様のご懸念に反してもソフィア様が『エストちゃんが心配』と仰る時は、私達は監視役や密告者ではなく気兼ねなくご相談頂ける者であるのが重要だよ。」
「ソフィア様の危険は私が全部始末しちゃうから大丈夫!」
アネットが元気いっぱいで宣言します。さすがは狂犬アネットです。
「人間の町民やごろつき程度なら私達5人で対処可能よね。王都だから勇者クラスは出ないと思うけど、万一出ても一人だろうしこれも私達で対処可能。訓練通りに姫様を護衛して撤退、第三軍の保護を待つ、ということでいいかしら?」
みんなは同意しました。
「各自、目立ちにくい私服も用意しておいてね、侍女服じゃ目立ちすぎるからね。」




