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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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ハヤトと鳩〜小学生の頃の自分。こんなに痛い小説書いていたんですね〜

掲載日:2026/06/06

小学生の時に書いた文章を、ほんの少しだけ遂行してみました。温かく見守ってください。

僕の名前はハヤト。

エラクルス王国ヴィレスタン辺境伯領にある小さな村、オリジェン村で暮らす、11歳の子供だ。


 僕は村の外れにある小さな家で暮らしていた。母さんは縫い子。お父さんは腕利きの用心棒だった。

お父さんは今は用心棒だけど、昔は冒険者をやっていたそうだ。どうやらお母さんと一緒に旅をしていたそうで、お母さんも優れた治癒魔法使いだったそうだ。

幼いながらも父から剣術を教わり、充実した日々を送っていた。

そして、まだ僕はこの平和がずっと続くものだと思っていた。その日までは。


それは、秋の終わり頃のある晩の話だ。僕は警報と悲鳴を聞いて飛び起きた。

家族と一緒に外に出ると、少し遠くに大きな黒い影が見

えた。それを何か確かめようとしたとき、お父さんははっとしたように何かに気づく。


その瞬間、僕は父にドンッ、と強く押された。慌てて立ち上がり、文句を言おうと家を見ると、その家はもうなかった。

黒い影から吹き出た、熱線のようなものが家に直撃したのである。

そのブレスに当たった家はどす黒く変色して、溶けていた。


「お父さん?お母さん?どこにいるの?」


その時、幼いながらも両親の死には気づいていた。しかし、突然の死に心が追いつかなかったのである。

そして、ここにいたら父と同じように死んでしまうことも、理解できた。


あとから知ったが、その黒い影は竜と呼ばれる魔法王朝、通称魔王軍の放った錬金生物らしい。しかし、一介の平民がそのようなことを知っているはずもなく、また、知っていてもどうにかできるはずもなく、その頃の僕には必死に逃げることしかできなかった。




どのくらい走っただろうか。体感ではもうゆうに2時間を超えている。お父さん、いや、父親に体力が鍛えられていなければ、ここまで来ることもできずに死んでいただろう。

偶然にも、たどり着いたその場所からは村が一望できた。


母親とともに行ったクレアおばさんが営むパン屋、愉快なケープさんの靴屋。

そして大勢の人がいたであろう広場。そのすべては焼き尽くされ、まるで燃え残った木炭のようになっていた。


あぁ。もうみんな死んだのか。そんな実感が胸に染み込んでゆく。いっそのこと、ここで死んでしまおうか。そんな考えがよぎる。あいつらに殺されるくらいならいっそ自分で…


その時である。気づいたら頭のうえに鳩が乗っていた。


「鳩は平和の象徴。だったっけ。」


平和。そんなものがこの世にあるのだろうか。きっと王国は魔王領に報復攻撃を仕掛けるだろう。結局、王国にも、王朝にも、少し離れたところにある帝国にも、神聖国にも、どこにも平和などないのだろう。

でも、


「温かい。」


自分の上にいる生命に、ただ温かいと、暖かいと感じた。


「もう少しだけ、生きてみるか。」



この少年が後、森の獣を束ね平和のために戦った、「ハヤト・フェストウィン」となるのはまた別の話。

平和のための戦争。武力ゆえの平和。

物資を得るために争っていたのが、争うために物資を得る。

目的と手段の反転。

そんな歪な世界で少年は抗い続けるのである。


小学生のとき、こんなの書いてたんですね。遂行しながら思ったけど重い…

https://d.kuku.lu/uvbwtedv5 

主人公、ハヤト君のイラストです。私の知人Aさん。ありがとうございます。m(_ _)m

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