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ねっむい!!!!/400文字
列車が来ない。人のいない駅だから、せめて暇潰しにはなるかなって温い缶珈琲片手に、一つ前の未来も振り返ることにした。
一ヶ月後、世界が終わる。昔々の神話だとか、いつかの小説だとかでもよく読む話。ボクだってまだまだ好きだ。そっくりそのまま同じ状況になってからも。
缶に雪がかぶったから珈琲も冷たくなってて、もっと強く包みこんだ。もう退屈な夜が綺麗だった。
『■■のおもちゃ、わたしのとこーかんしてほしい?』
すこし笑ってみちゃった。時間はどれくらい経ったんだろう。あいつはすっかり幽霊になって、ボクを笑ってるのかな。
『わたしたちの病気が治らなかったら――』
……思い出はしっかり覚えてるね、大丈夫。
そっと珈琲を舌にのせる。代わりに体がほんの温かかった。ボクは、まだ生きている。息に湯気が立つ。
ずっと忘れないようにしたいから列車に乗って、終末が来ない方法をもっと調べていく。一緒に埋まったお墓で眠るまで、待っててよ?




