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きんのおの、ぎんのおの
きこりは、湖の中に大切な斧を落としてしまいました。
ポチャンッ!
大きな水しぶきをあげて沈んでいく斧を見つめながら、きこりは肩を落とします。
すると、湖の中から女神様が現れました。
「あなたが落としたのは——金の斧?銀の斧?それとも、普通の斧?」
きこりは驚きつつも、正直に答えました。
「普通の斧です!」
「正直者のあなたには、全部あげましょう」
こうしてきこりは、金の斧、銀の斧、普通の斧、三本すべてを手に入れました。
――ところが。
きこりはふと、悪戯心を抱きます。
「……金の斧を落としたら、どうなるんだろう?」
ポチャンッ!
今度は金の斧を湖に投げ入れます。斧は水の中へと消えていきました。
やがて再び、湖から女神様が姿を現しました。
「あなたが落としたのは……金の金の斧?銀の金の斧?それとも普通の金の斧?」
その瞬間、きこりは叫びます。
「うわぁぁっ!!表示がバグってるぅ〜〜!!!」
金の金の斧と銀の金の斧は、存在しないはずの概念でした。
世界はそのバグに耐えきれず、強制終了されてしまいましたとさ。
—世界シャットダウン—




